猫様に見下ろされる気分? マニアックな写真集「ネコの裏側」

キュートな子猫の脚の裏 辰巳出版/芳澤ルミ子
キュートな子猫の脚の裏 辰巳出版/芳澤ルミ子

 頭やおでこ、背中を体の“表側”と考えるなら、顎やお腹、肉球は“裏側”。普段は見えにくいけど、もっと見てみたい……。そんな猫の“裏”を“見放題”。マニアックな写真集「ネコの裏側」(辰巳出版)が発売された

 

(末尾に写真特集があります)


 触れてみたくなるようなピンク色の肉球が、一つ、二つ、三つ。あれ? こんなふうになっていたの? と思わず見入ってしまう。への字の口元や、ホワホワと毛が密集した喉元や、シッポの裏側を見ていると、まるで秘密をのぞいているような気分にもなる。

 

辰巳出版/芳澤ルミ子 定価1000円+税
辰巳出版/芳澤ルミ子 定価1000円+税

 ふだんは見られない部位を“まじまじ”と鑑賞できる理由は、アクリルボード(ガラスのような透明な板)に猫が乗っているから。だが、どの写真も自然で、猫が生き生きとしている。


「郡山の保護猫カフェなどで撮影しましたが、好奇心旺盛な猫たちが、我も我も(撮っておくれ)というように透明なボードに次々乗ってきました。ボードがたわんではらはらしたほどです」


 こう話すのは、著者で撮影者の写真家・芳澤ルミ子さん。


 どうやら猫たちにとっても、下が透けて見えるボードが珍しく、面白かったようだ。芳澤さんは、著書『にゃんたま』等マニアックな作風から、“猫フェチカメラマン”という新ジャンルを開拓したといわれる。本書も、類まれなフェチぶりが遺憾なく発揮されている。

 

辰巳出版/芳澤ルミ子
辰巳出版/芳澤ルミ子

 珍しいのは透明ボードの上で複数の猫がフードを食べるシーン。ぺろっと舌を出す猫の顔は、アッカンベーをしているようでもあり、舌のざらざら感がリアルに伝わってくる。


「猫はやわらかい。そして、下から見ても美しかった。でもたまに、驚くような不気味な表情もしていました」


 写真はすべて下から撮影しているが、写すうちに、芳澤さんの気持が変わっていったのだという。


「猫を下からのぞくという願望が、猫に上から見下ろされるという快感に変わっていきました(笑)」


 猫をもっと知りたい、あらゆる角度から堪能したいという人にお勧めの楽しい一冊。アクリルボードが付いた「ニャンダフルシェルフ」の読者プレゼント応募券も付いている(応募締切2018年5月30日)。


(藤村かおり)

 

『ネコの裏側』
価格   本体1000円(+税)
発行   辰巳出版(タツミムック)
著者   芳澤ルミ子
デザイン 南幅俊輔(デザイン事務所コイル代表)
判型   A5変形 96頁オールカラー

NPO法人 保護猫カフェlove.lab
譲渡型カフェ にゃんくる 

藤村かおり
小説など創作活動を経て90年代からペットの取材を手がける。2011年~2017年「週刊朝日」記者。2017年から「sippo」ライター。猫歴約30年。今は17歳の黒猫イヌオと、3歳のキジ猫はっぴー(ふまたん)と暮らす。@megmilk8686

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