ペットと避難生活するには? 災害時の備え、市民が学ぶ
災害時にペットと一緒に避難生活を送る際、必要なことは何かを考えるイベントが23日、和歌山市手平2丁目の和歌山ビッグ愛であった。和歌山動物愛護推進実行委員会の主催で、市民ら約120人とその飼い犬や飼い猫55匹ほどが参加した。
動物の問題行動の治療に当たっている神戸市の獣医師・村田香織さんは講演で、災害時に首輪につけた迷子札がなくなって行方不明になる場合があるとして、身元証明の役割を果たすマイクロチップを皮下に埋めることを勧めた。日頃からしつけて見知らぬ人たちに適応させる社会化と、避難所生活では欠かせないクレート(犬猫舎)に慣れさせる必要性も訴えた。
村田さんは「落ち着いていられる子は避難所でも癒やしの存在になり得る。動物が苦手な人のためにも、十分な教育が一層求められる」と話した。
その後、参加者は、おやつを上手に使ったしつけの方法を学び、クレートに見立てた段ボールへ素早くペットを入れる練習をした。白浜町からラブラドルレトリバーのプピルちゃん(3)とやって来た水本光さん(37)は「明日災害が起きるかもしれないので、日頃のしつけが大事だと改めて感じた」と話していた。
(森本大貴)
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