捨て犬だった「まるこ」 特養でお年寄りをいやして大活躍

特別養護老人ホームたじま荘(兵庫県豊岡市日高町)で飼育されている中型犬の「まるこ」(10歳)が長年にわたってお年寄りの癒やしの存在になっているとして、県動物愛護協会から功労動物の表彰を受けた。6日、表彰状と記念の盾を贈られたまるこは、入居者のお年寄りらから祝福を受けた。
県の功労動物の表彰は、社会に貢献したり、多くの人たちに親しまれたりしている犬などに贈られている。今年度はまるこを含め、警察犬や盲導犬など4匹が選ばれた。
まるこはメスの雑種。捨て犬だったが、災害救助犬やセラピー犬などを育てる日本レスキュー協会(同県伊丹市)で訓練を受けた後、2006年1月にたじま荘にやって来た。元々、おとなしい性格の犬で、ふだんは玄関ホールにいて、利用者のお年寄りや施設の来訪者の相手をしている。ホールで週1回開く喫茶店「まるこカフェ」の名前にもなっている。
6日は、施設利用者のお年寄りや職員らが見守る中、表彰式があった。入所者の井垣一夫さん(84)は「家でも犬を飼っていたので、かわいい存在です」。岩本つや子さん(73)は「見ているだけで、心が安らぎます」と話していた。
(藤本久格)
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