かわいい招き猫こんぺいとう、中部空港で発売 高校生の声で
金城学院大(名古屋市守山区)の女子学生らが商品企画に加わった「招き猫金平糖」が7日、中部空港(愛知県常滑市)の限定商品として発売され始めた。若い女性向けに「かわいさ」に加え、特にこだわったのが「写真映え」だ。
旅客ターミナル4階に4月にオープンした和雑貨店「そらみせ」。経営するスーベニール(京都市)の児玉喜美香・経営企画室マネージャー(31)が今月3日、国際情報学部で広告やマーケティングを学ぶ庫元(くらもと)正博教授のゼミを訪れた。3年のゼミ生10人に最終的な「招き猫金平糖」などの商品を見せると、ゼミ生らは手に取って「後ろから見てもかわいい」「自分たちの考えと企業の考えが合わさって形になってうれしい」と声を上げた。
プロジェクトは女子大生の視点を生かして空港を活性化させようと、空港会社と金城学院大が5月に「産学連携に関する包括協定」を結んだのがきっかけだ。ゼミ生は「金城セントレアサポーターズ」として、様々な企画提案を始めた。
スーベニールの目に留まった案が、女性や子ども向けに夜間飛行や星をイメージした金平糖「セントレアのほし」。協議を重ね、もっと地元に根差そうと常滑特産の「招き猫」のデザインにした。瓶を縦に巻くプラスチック製の帯に招き猫を描き、「後ろから見てもかわいく」と尻尾も加えた。写真映えを良くしようと、白、ピンク、黄緑、青の4色の帯を用意し、カラフルにした。
「写真映え」にこだわるのには訳がある。「友人へのお土産を選ぶ時に何を重視するか」を女子学生らにツイッターでアンケートしたところ、92人の回答で「味」(45%)の次に多かったのが「写真映え」(35%)だった。
ゼミのプロジェクトリーダー岩田のぞみさん(21)は「女子大生はかわいい商品を写真に撮って、フェイスブックなどのSNSで拡散させる。それを見た人が『私も欲しい』と思う。『写真映え』は若い女性に商品の情報を広げるために、とても重要」と説明。児玉マネージャーは「私たちにはなかった視点。面白い切り口で、勉強になった」と言う。
ゼミ長の中谷佳純さん(20)は「たくさんの手助けがあってできた商品。達成感がある」と話した。
「招き猫金平糖」は1瓶55グラムで500円(税別)、ドロップとして商品化された「セントレアのほし」は1瓶100グラムで650円(同)。商品の問い合わせは「そらみせ」(0569・38・2053)。
(豊平森)
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