「縄文犬」は柴犬系 6200年前の骨、住居跡から出土

埼玉県蓮田市黒浜の国指定史跡黒浜貝塚で、県内最古となる約6200年前と推定される縄文犬の骨が見つかった。蓮田市教育委員会が4日、発表した。歯の大きさなどから体長約50センチの小型の柴犬(しばいぬ)系とみられ、性別不明の成犬。住居跡から見つかったことなどから、市教委の田中和之さんは「人により埋葬されたと推定される」と話している。
黒浜貝塚は縄文時代前期前半関山式土器から中葉黒浜式土器の時代まで続いた遺跡。市教委は昨年9月から今年1月まで、住居跡2軒と地層を発掘調査し、貝塚を伴う住居跡からはこれまで、縄文犬や魚(スズキ、エイ、ヒラメなど)の骨や甲骨類(ガザミ)の外骨格などが見つかった。
鑑定した金子浩昌・東京国立博物館客員研究員によると、見つかった縄文犬の骨は約6200年前と推定され、これまで最古とされていた水子貝塚(富士見市)の縄文犬の約6千年前よりも古いという。市教委は新年度以降、犬の性別判定と正確な年代分析を進める。
(春山陽一)
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