与作とのトライアルは? 浅田美代子さんに紹介された保護犬

 2015年1月のある日曜日。浅田美代子さんが与作を連れて我が家に来てくださいました。


 大きな大きな紙袋に、ご飯を食べるときのお皿やドライフード、トッピング用の缶詰、トリート(おやつ)、さらにはトイレシート、新品のお散歩用コート……。そして「最初のうちだけ、これを敷いてあげて。安心するから」と、かわいらしいブランケットまで。ほかにもたくさん、まるで〝嫁入り道具〟のように持って来てくださり、美代子さんの愛が伝わってきました。


 保護犬を譲渡するときは、美代子さんのように、譲渡する本人が譲渡される人の自宅まで届ける……という「規則」があるそうです。


 もっと簡単に考えていて、撮影スタジオからそのまま自宅に連れ帰ろうと思っていた私は、本当に恥ずかしくなりました。


 与作を迎えられた喜びの一方で、とても心配になったのが美代子さんのこと。実は撮影スタジオで私が意思表示をしたときもそうだったのですが、美代子さんが与作と別れるということになった際に涙ぐんでしまったのです。


「だから私は預かりは無理だって、みんなからいわれちゃうのよね」という美代子さんでしたが、その気持ちはよくわかりました。情はたった一日でわくものです……。私もピンが初めて家に来た翌日、獣医師から「不良品」「返品」と言われて、「絶対にイヤです」と泣きましたから。


 そんな美代子さんをお見送りし、与作、ココ、夫、そして私の生活が始まりました。


 与作は初日から私たちのベッドでココと一緒に寝てくれました。翌日も、私も夫も出かけた際、ネットワークカメラ「スマカメ」とスマホを使って家の様子をチェックしたところ、与作とココは仲良くソファでお昼寝をしていました。


 美代子さんにそのことを報告したところ、翌日、美代子さんから連絡が……。「ウチでの与作は、一番若い犬と、ず~っと、じゃれ合っているので、与作とココちゃんが、ほぼ一日中、昼寝をしていたのは、双方にストレスがかかっている」とのこと……。


 しばらく一緒にいれば、積極的に遊びだすのではないかとのんきに構えていた私は心から驚き、そして美代子さんからの提案を受け入れることにしました。


 それは、与作の〝トライアル〟を終了する……ということでした。


 正直、そのときはショックでした。たった一日でもやっぱり情は移っていたし、美代子さんやマネジャーさんの手をわずらわせて、やっと家に来てくれたというのに、いただいた大量の〝嫁入り道具〟と共に、また美代子さんの元へ与作を帰すことになるとは……。とても申し訳ない気持ちにもなりました。


 その後、美代子さんは、我が家のためにミニチュア・ピンシャーの保護犬を懸命に探してくださいました。ハンターが正式譲渡になったときは、誰よりも喜んでくださいました。つい先日も、心優しいメールをくださいました。


「トライアルに失敗したワケではないし、山田家にはなんの落ち度もないの」と……。私がちょっと気にしていたことを察して連絡をくださったのでした。


 先日、トーク番組「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)を見ていたら、与作はすっかり浅田家の5匹目のわんことして〝出演〟していました。

 与作にとっては、ウチに来るより、そのまま美代子さんの家にいることが幸せだったんだ……と、じゃれ合ったり、イタズラしたりして元気に過ごしている与作を見て思いました。


 私とハンターが出会えたのも、こうして熱心に保護活動をしている浅田美代子さんという存在が近くにいてくださったからにほかなりません。

 

 美代子さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

山田美保子
1957年生まれ。青山学院大学卒業後、ラジオレポーターを経て、放送作家、コラムニストなどを務める。「踊る!さんま御殿!!」「ノンストップ!」などを構成。ほかに雑誌、新聞、WEBに連載多数。

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