ペット店で勧誘されたペット保険 入る必要は? 専門家が解説

<ファイナンシャルプランナー・宮越肇さんの話>

 ペット保険は、実は損害保険の一つ。ペットがケガや病気をした際、その治療費の一定程度を保険会社が払ってくれる仕組みです。あえていえば自動車の車両保険のようなものです。

 

 ですから、ペット保険に入るべきか否かは、どの程度の獣医療をペットに受けさせたいか、という問題とかかわってきます。いざというとき、費用の問題で適切な獣医療を受けさせることができない――といった事態を避けたいのなら、入っておいたほうがいいかもしれません。

 

 ただペットショップですすめられた保険が自分のペットに適切かどうかは、よく考えなければいけません。保険会社によって補償限度額や保険料はまちまち。補償対象外の病気があったり、通院は補償されなかったり、商品内容はかなり異なります。保険契約後の一定期間を補償の対象外とする「待機期間」も確認する必要があります。

 

 その場で加入を決めず、自宅で冷静に各社のプランを比較したほうがいいでしょう。そもそも店頭で、犬猫を購入する条件として特定の保険に加入するよう強制する「抱き合わせ販売」や、保険加入を条件にペット価格などを割り引くことは、保険業法違反の可能性もあります。

 

 入るか否かも含めて、ペット保険の選択は飼い主の責任の一つ。ペットと自分に最適な判断をしてください。

 

飼い主として適切な判断を

 動物病院での診療は「自由診療」のため、場合によっては高額な医療費がかかることもあります。大切なペットのいざという時に備えてペット保険に加入するなど、飼い主として適切な判断をしておきたいところです。

 一方で、ペットショップの店頭などで子犬や子猫を買う際、ペット保険と「抱き合わせ販売」をされた場合、保険業法違反の可能性があります。

 

(朝日新聞 2015年5月30日掲載)

朝日新聞
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