心に傷負ったワンコに坂上パパが思うこと 信頼してもらうには日々の積み重ねしかない
こんちわ、坂上です!
今、我が家に修行に来ているワンちゃんがおりまして……。
捨てられてしまったシニア犬
近所に捨てられてしまった推定10歳超えとおもわれるシニア犬なんですが、「さかがみ家」で保護させて頂いたものの、どうにも他のワンちゃんたちとの折り合いが悪く。
ならば一度我が家へ招き、わたし自身がじかに触れ合うことによって、その子の心の傷がどのようなモノなのかを探り、今後の導き方を考えようかなと。
まぁ、手がかかってます。
人間と同じですよね。歳をとるほどに頑固に、意固地になるといいますか、さっきまで機嫌がよかったのに、数秒後には歯をむき出している……みたいな。
奥さんは、五日目ごろにかまれてましたから。
もしかしたら…
ただ、原因らしきモノは少しずつわかってきました。
まず、見た目以上に視力が弱いということ。
黒目はそこまで白みがかっていないのですが、目の前で手をかざしても反応がなく、手を動かしてはじめてビクッと身体が硬直し、手の存在を認識する感じ。
あとは、とにかく男性が苦手のようで、「さかがみ家」に来た当初も女性には甘えるのですが、一部の男性スタッフに対しては近づいただけでかみつきに行ってしまうほど。
ただ、何故かわたしに対してはそこまでではなく、それもあって我が家に来てもらうことにしたのですが、とはいえ我が家でもわたしよりも奥さんを慕っている感じなんです。
一度かまれたとはいえ、やはり毎日ご飯を与えてくれる存在ですから、当然の流れだとはおもうのですが、もしかしたらハンドシャイなのかなと感じる部分もありまして……。
ハンドシャイとは、飼い主に叩かれて育った子が人間の手に対して恐怖心を抱いてしまうというモノでして、手が近づくと反射的に身構え、攻撃的になってしまう子がいるんです。
基本、ほえもそうですが噛む行為も、自分の身を守るための防衛本能ですから、叩いたところで解消されるはずもなく、逆に安心感を覚えてもらうためにはどうしたらいいのか? と考えなければならないのですが、いまだに力でねじ伏せようとする方はいるので。
とはいえ、これはあくまでもわたしの推測であり、実際に体罰を与えられていたか定かではないのですが。手に対して過剰なまでにネガティブな反応を見せるので、もしかしたらと……。
信頼してもらうには
ただ考えてみたら、10歳を超えて、ある日突然捨てられたわけですから。
そりゃあ、手だけでなく人間に対して不信感も持ちますよ。なにしてくれてんだよって。飼った以上は最後まで責任取れよって。
ワンコでもニャンコでも、必ず原因があるんです。
その原因を作ってしまっているのは、人間とおもった方がいい。
言葉が通じない相手に信頼してもらうには、時間がかかって当たり前。日々のお世話の積み重ねしかないんです。
おじいちゃん犬、わたしの傍でおいしそうにご飯を食べております。
少しずつですが、ウチの子たちのことも気にしないようになってきました。
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