甘えん坊のレトリバー「コウタ」が逝ってしまった 坂上パパからの「ありがとう」
こんちわ、坂上です!
と、いつものように元気に書き出したいのですが……。
残念ながら我が家の13男坊である平塚コウタくんが、虹の橋を渡ってしまいました。
眠るように旅立った
夜中の2時過ぎに奥さんに起こされ、「コウタの息が浅い」と。
降りて行くとすでに虫の息で、間もなくしてそれこそ眠るように旅立って行きました。
森泉ちゃんから、「可哀想な子がいるんだけど、引き取って頂くことは可能ですか?」と連絡があり、「6歳オーバーの大型犬で、なかなか引き取り手が見つからなくて」と。
我が家はなんの問題もなかったので快諾すると、数日後にコウタは来てくれました。
ゴールデンレトリバーにしては若干小ぶりな子で、あまり甘えさせてもらえる環境ではなかったのか、それはまぁとてもとても甘えん坊な子で、すぐに溶け込んでくれました。
頭が良い子で、人が大好きで
ただ、二年が過ぎた頃、お散歩中に突然歩けなくなり、病院に連れて行くと腫瘍(しゅよう)が見つかりました。
以来、コウタの闘病生活がはじまることになるのですが、とにかく頭が良い子で、とにかく人が大好きな子で、とにかく……。
正直、いまだに気持ちの整理がついていないんです。
というか、まったく実感が湧かず、涙のひとつも流れていない状態でして……。
それは奥さんも同じで、あまりに普段通りに26兄弟さんたちのお世話をしているので、なんとなく聞いてみたところ……。
「コウタのことを考えたら止まっちゃうから、今はその感情には蓋(ふた)をしているの」と。
「ウチにはこれだけの子たちがいるんだから、その子たちのお世話に支障が出ることはしたくないから、蓋をしているんだ」と。
つくづく強い人だなとおもいつつ、じゃあ、自分はどうなんだろうと考えたのですが……。
わたしの場合は、無駄な抵抗をしているだけのような気がしました。
コウタが逝ってしまった事実を受け入れたくないから、実感が湧かない振りをして、極力考えないようにしているだけなのかなと。
ですが、そんな小細工を使ったところで、ね。
いつか、悲しみがドッと押し寄せて来るのかな。
想像しただけで怖いですが、こればっかりは避けては通れない道なんでしょうね。
ありがとう、ありがとう
コウタは、ほんとうに我が家でよかったのか。
ほんとうに、わたしたちでよかったのか。
他に、もっといい家があったんじゃないのか。
コウタに、もっとしてあげられることがあったんじゃないのか。
なぜあの時、もっとコウタを可愛がってあげられなかったのか。
「ほんとうに」と「もっと」ばかりが脳裏を過り、もうグチャグチャです。
ただ、コウタには「ありがとう」しかありません。
我が家に来てくれて、ありがとう。
わたしたちを選んでくれて、ありがとう。
あんなに甘えてくれて、ありがとう。
平塚コウタくん、ほんとうにありがとうございました。
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