アニドネリサーチャーの活躍! 動物関連団体に寄り添う新しい活動のカタチ
公益社団法人「アニマル・ドネーション」(アニドネ)代表理事の西平衣里です。この連載は「犬や猫のためにできること」がテーマです。
今回は、私たちアニドネで活躍する「アニドネリサーチャー」というボランティア活動をご紹介します。現場で頑張る動物関連団体に寄り添い、一緒に成長をしていく、そんな中間支援であるアニドネならではの社会貢献のカタチ。2024年、動物ボランティアに一歩踏み出してみませんか?
約100名のボランティアの中で30名、熱い想(おも)いのリサーチャー集団
アニマル・ドネーションは、寄付サイト「アニドネ」を運営しています。犬猫たちのために心を寄せる多くの支援者に支えられて、その活動を広げています。その中でも特に注目すべき存在が「アニドネリサーチャー」と呼ばれるボランティアです。アニドネリサーチャーは、動物関連団体を丁寧にリサーチし、寄付の届け先を見つけ出す重要な使命を果たしています。
このように紹介すると「動物専門の厳しい人たちばかり?」みたいな印象を持たれるかと思いますが、まったくそんなことはありません。まずは犬猫のために貢献したい、という想いは必須ではあるものの、そもそもこのようなボランティアのカタチは珍しいため、徐々に経験を積んで知見をためてもらっています。
実際にリサーチャーとして活動を開始した渡辺千絵さんに、なぜボランティアに足を踏み出したのかを聞いてみました。
「普段企業に勤めているので、時間がかかる大きなことは出来ないかもしれない。それでも、私にも何か出来ることはないか、と探していたときにアニドネに出会いました。私は日本の動物福祉を向上させ、人も動物も本当に幸せな世の中にしていきたいんです。だから、アニドネでリサーチャーとして現場で頑張る団体さんに寄り添って、一緒に変えていきたいと思っているんです。実は家庭の事情で犬や猫と暮らした経験がないので、その分、現地視察で触れ合える喜びも感じました」
ベテランリサーチャーさんと同行視察
アニドネの大きな特徴は、支援候補の団体さんを必ず現地視察すること、です。その際は、ベテランリサーチャーさんと新人リサーチャーさんがコンビを組んで、日本全国にある団体さんへ赴(おもむ)きます。
リサーチャーさんたちは、組織の透明性、使途の明確さ、効果的な運営など、様々な観点で視察を行います。シェルターにいる動物たちが幸せそうにしているか、スタッフさんたちはどんな方が従事しているのか、書類関係は整っているのか、などのお話をしっかり聞きます。アニマル・ドネーションを通じて行われる支援が信頼へとつなげるよう、丁寧な活動としてこのプロセスを行っています。
ベテランリサーチャーの一人、岡部有里さんは、7年前にアニドネに加わりました。その時、有里さんはとある有名商社にお勤めを始めたばかりでした。優しい雰囲気と違い、とても強い意思を持って語ってくれたのが印象的でした。
「自分の人生は猫のために使っていきたいと考えているんです。だから、いまの企業勤務は3年で終わりにします。将来、保護猫カフェの運営もしたいし、幸せな猫を増やすためにはなんでもやりたいです」の言葉通り、保護猫活動に没頭し今や猫のスペシャリスト。そして将来的に猫への遺贈を設計したいと行政書士試験にチャレンジし、見事合格。猫を基軸として人生設計が変わっていく、そんな方がアニドネにはたくさんいます。
リーダーに聞く、リサーチャーさんとして得られること
リサーチャーリーダーの今崎湘子さんは、新認定事務局を担いながらリサーチャーさんらの統括を行ってくれています。人生、常に犬と暮らしてきた方。犬系のライターという肩書もお持ちです。
「まず、リサーチャーさんは当然とはいえ犬や猫が大好きな方ばかりです。自分の好きな分野でボランティアをすると、その体験や時間がとても意味深いものになると思っています。自分のスキルや興味が具体的な影響をもたらすことを実感できる分、貢献度や達成感を感じられ、ひいては幸福感にもつながるように感じています」
「私自身、常に多くのリサーチャーさんとかかわるので連絡などが遅くならないよう気を配って大変な部分もあるのですが、自分と同じ想いの方々とのつながり、そして社会とのつながりを感じる機会をもらっているな、とポジティブに感じています」
全国に拡げたいリサーチャーの輪
近い未来の話をします。アニドネは支援先を全国に広げることを目標にしているので、リサーチャーさんたちも全国に駐在するチームにしたいと思っています。アニドネはスタッフ含めフルリモートで活動しているので、どこに住んでいても参加が可能なボランティアです。多彩な才能やスキルが集まれば、より豊富なアイデアやパワーも生まれます。地域により動物の問題も様々です。その打ち手を考えるリサーチャーが集結して活動をしていけば、より効率的な情報支援も進むと思うのです。日本の動物福祉をより加速して変えていけると信じて、2024年も活動を続けていきます!
アニドネボランティアに興味のある方はアニマル・ドネーションの「ボランティアに参加する」をご覧ください。
(次回は2月5日公開予定です)
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