老犬が寝たきりになる前に そろえておけば良かった犬用品
保護犬の預かりボランティアをする、インテリアデザイナーの小林マナです。犬や猫と暮らしやすい住空間をつくり、いまは保護猫1匹と、預かり犬1匹と生活をともにしています。第38回は「そろえておけば良かった犬用品」をお伝えしていきます。
ニハチの健康状態
ニハチの前庭疾患はその後、少しずつ良くなって自分で立ち上がれるようになり、サークルの中でヨチヨチ歩き回れるようにもなっていきました。
夫と会社のスタッフとかわりばんこで、ハーネスをニハチの前と後ろにつけて歩く練習をした成果です。長く歩けるわけではないのですが、自分の意志でお水も飲めるようになりました。
少し歩けるようになると、ニハチは小さなサークルから「出せ」と、首は曲がったままですが訴えるようになりました。そんな意志があるならもう大丈夫と思った矢先……。
ある朝ニハチは、自力で起き上がることができなくなってしまいました。動物病院で診てもらいましたが前庭疾患は治りかけていて、特にどこかに問題があるわけではなく、老化だろうと言われてしまいました。
預かり犬としてうちに来て3年が経っていた秋でした。介護は簡単ではないため、また、私は大きくがっかりしたのです。
とうとう寝たきりに…
寝たきりになってしまったニハチの介護は、いくら夫や会社のスタッフが手伝ってくれたとしてもそれは大変でした。体重が7キロあるので、数時間ごとに寝返りをうたすのは私には結構な重労働でした。
以前預かっていた老犬のチョコと違ってまったく暴れないので、その点はとても楽でしたが、万が一動き回って変な場所に挟まることを心配して、大きなケージに寝かせていたことも、介護が大変になるひとつでした。
ニハチが寝たきりになる前に、2つ、早くしておけばよかったと後悔していることがあります。
1つ目は、バギーを早く購入すればよかったこと。あとから購入しましたが、重いニハチをどこへでも運べるのでとても便利でした。ニハチも外の空気を久しぶりに吸ったときに、頭をあげて見えていないながらも目がパッチリ開いたのです!
2つ目は、犬用の車椅子を早く購入すればよかったこと。その当時、事務所内には車椅子で歩かせられるような広いスペースがなく、車椅子を購入したところでニハチは歩き回れないと思っていたのです。しかし後から思えば、ベランダでも外でもいいから歩かせてあげれば良かったと、購入するのに躊躇(ちゅうちょ)していたことを後悔しています。
もちろんレンタルでもいいのですが、可愛いものが少なく、チョコの時に諦めていたのです。愛犬が歩きづらそうになったら、即その2つは用意してほしいです。
介護の強い味方「バギー」
バギーを購入してから、街でもバギーで犬と一緒の方をよく見るようになりました。
犬とどこへでも一緒に行けて、お散歩ができる場所では歩かせてあげられたり、飼い主は犬を抱っこしてばかりではなくなるので、楽ですよね。
うちは、車にケージを積んで、ニハチが横になって寝られる状態で移動して、バギーは目的地に着いたら使うようにしていました。
屋根のようなカバーも付いているので、例えば病院の待合室でもニハチが飛び出す心配などせず安心してお支払いができました。本当に早く買えば良かったと、使うたびに思っていました。
結局、バギーもレンタルではちょっと満足できなかったので、購入してしまいました。可愛いニハチのために清水の舞台から降りましたよ。
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