6畳の部屋で犬と猫と暮らすことに… 上下の空間をいかすDIYで快適になった
サーフィンやスケボーが得意な愛犬コーダと保護猫たちと暮らすドッグトレーナーの浅野さんから見た、犬や猫たちとの暮らしをつづります。
犬と猫、家の使い方に違いがある
今まで住んでいたマンションを解約し、2DKから6畳の部屋(実家)に出戻りした犬と猫と私たち。 もともと一時的な住まいだと割り切り、部屋の使い勝手は諦めていたものの、中型犬1匹と猫2匹に人間1人が6畳の部屋に住むというのは、なかなか厳しいものがありました。
犬用のクレート、猫2匹のケージとトイレにそれぞれのベッド、そしてもちろん人間のベッドやテーブルなど生活に必要な荷物、それらを床に全部置いてみると歩くスペースすらありません。そこで、部屋をDIYして、それぞれが快適に暮らせるように環境を整えることにしました。
さて、このシンプルすぎる独房のような部屋をいかに改造したらいいか……。
考えたのは、犬と猫はそれぞれ家の使い方が違うということ。
犬のコーダにとって家は、リラックスして静かに休める場所です。散歩のときに運動はするので、部屋のスペースはそれほどなくても問題ありません。
一方、猫たちにとっての家は、自由に走り回って運動できる唯一の場所。うちの猫たちはハーネスとリードをつけて外へ散歩も連れて行きますが、とはいえキャリーリュックの中に入って静かに景色を見たり、人のいない場所で少し歩く程度です。
コーダが寝ている周りで猫にバタバタされたらゆっくりできず、ストレスがたまってしまいます。そして猫たちは脚の踏み場もないような場所では、十分な運動ができずにストレスがたまってしまいます。
犬と猫と人の空間をつくる
まず床のフローリングを滑らない素材に変え、古くなった部屋の壁を全部塗り直すことにしました。
次に限られたスペースをいかすため、私のベッドを胸の高さまであるロフトのような作りにして空間をあけました。ベッドの下にはコーダのスペースを作り、クレートとふわふわのクッション、カドラーを置きました。カーテンで暗くできるようにして、リラックスできるようにもしました。
もとからコーダは私と一緒に寝てくれずクレートで寝る派だったので、ロフトベッドの下に作ったコーダ専用ベッドは快適そうにしてくれました。
逆に猫たちはだいたい私のベッドで寝るのですが、ロフト形式にしてからの方が以前より快適になりました。猫は平地を走るより上下運動できるかどうかが重要なので、運動する場所として壁にちょっとしたキャットウオークも設置。そしたらベッドとキャットウオークを使って遊ぶようになったのです。
気になるのは猫のトイレ問題。トイレがむき出しだと排泄(はいせつ)直後に臭うのですが、棚と一体型の収納式トイレを作ったことで、砂をまき散らす問題も一緒に解決しました。また、その棚の上は猫たちがごはんを食べるスペースになり、コーダは床に置いたフードテーブルから食べるので、猫が残したごはんをコーダが食べる、ということがなくなりました。
ゴミ箱もあさられないように、キャンプ時に使うチャックで開閉するふた付きの布のゴミ箱を使います。さらにそれをロフトにぶら下げることによって、誤食の心配もなくなりました。
私のロフトベッドにははしごで登らなくてはならないけど、テーブルと椅子を置いて仕事スペースもでき、以前していたマットレスを床に置くスタイルより快適になりました。
上下の空間をいかせば快適
実際に犬と猫たちを考えた部屋改造をしてみると、猫の上下移動ができる場所は本当に重要だとわかります。キャットウオークは簡単に作れるのでオススメですよ! 工具はインパクトドライバーとネジ、棚の取り付けセットがあればできます。
私は猫が見ていない時にご褒美を隠したりして、キャットウオークに行く楽しさもアップさせています。
限られたスペースでも上下の空間をいかせば、犬、猫、人にとって快適な部屋は作れます。私も犬猫たちも以前より快適でストレスなく暮らせるようになりました。
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