山田あかねさん、石田ゆり子さん 保護犬猫の医療費を支えるハナコプロジェクトを始動

 テレビディレクターの山田あかねさんが、俳優の石田ゆり子さんとともに、保護犬と保護猫、野良猫の医療費を支援する団体「ハナコプロジェクト」を立ち上げました。

 ハナコプロジェクトは、寄付を集め、それを使って協力してくれる動物病院にて、保護犬や保護猫が無償で医療を受けられる仕組みです。第一歩として、「保護犬・保護猫・野良猫の不妊去勢手術」「飼い主のいない子犬・子猫のケア」から始めます。

 2020年度に殺処分された犬と猫は、合計2万3764匹。このうち、半分以上の1万3836匹が子犬や子猫でした(環境省調べ)。生まれても生き延びることができないという現実から、苦渋の選択として不妊去勢手術が必要と考えました。これによって多頭飼育崩壊を防ぎ、また、野良猫が一代限りの生を全うできる機会も増えます。さらに飼い主のいない子犬や子猫が生き延びることができるように、基本的な医療を支援するメニュー(=ちびっこケア)もつくりました。

 ハナコプロジェクトへの寄付金は、クラウドファンディングで募っています。3000円から支援できます。

 そしてハナコプロジェクトの仕組みを使うと、個人の保護主、動物愛護団体のメンバーのどちらも、保護犬、保護猫、野良猫の不妊去勢手術を無償で受けることができます。利用条件として、マイクロチップを保護主負担で装着することになっています。ハナコプロジェクトの趣旨に賛同し参加している協力病院は、現在、全国で10病院。これらの協力病院で、ひと月に個人の保護主は犬猫合わせて2匹まで、動物愛護団体は4匹まで申請して利用できます。ちびっこケアは個人の保護主のみが対象になっています。

 代表理事の山田あかねさんは、2011年から犬と猫の命をテーマに取材を始め、映画やテレビ番組、書籍などを制作してきました。その過程で、現在、理事をつとめる石田ゆり子さんと出会い、保護犬と保護猫のためにできることはないかと一緒に考えるようになりました。

 相談を重ねるなかで「保護活動に協力してくれる動物病院がもっとあったら救える命も増えるのではないか」「そのためには、動物病院へ医療費を支援するしくみが必要なのではないか」と思いつきます。2021年5月、石田ゆり子さんは著書『ハニオ日記Ⅰ~Ⅲ』(扶桑社)を出版。印税をすべて保護犬、保護猫のために使うと決めます。それがきっかけとなり、ハナコプロジェクトが生まれました。

 5月20日にハナコプロジェクトはスタートし、これまでにクラウドファンディングに寄せられた支援額は58,885,000円、支援者数8,396人(5月31日時点)。支援募集は6月30日(木)午後11時までとなります。

 ハナコプロジェクトの詳細は、公式サイトをご覧ください。クラウドファンディングはこちらから。

sippo
sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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