店員の「飼いやすい」の言葉で迎えたトイプーの子犬 おてんばすぎる様子に戸惑う一家
小さくてコロコロもふもふの元気な子犬。しかし、中には吠える、噛む、暴れる、興奮して寝てくれない、お散歩ができないなど、手に負えない子犬も。UG DOGSアトラスタワー中目黒店の高橋信行店長のもとには、途方にくれた飼い主たちが次々とカウンセリングにやってくる。
今回は、子育てが忙しい中で子犬を迎え、思った以上に手がかかり「育犬ノイローゼ」に陥りつつも、子犬と向き合い、ともに乗り越えた家族の物語。
激アツ店長、中目黒駅前で叫ぶ。
「やるのか? やらないのか? それは家族の問題!」
「お散歩も3日に1回、20分程度で大丈夫ですよ」
「犬、ほしいなぁ」
ずっと前からそう言い続け、ブリーダーのサイトなどもチェックしていたお父さん。ある日、家族を連れてペットショップを訪れる。今年2月のことだ。
何匹か抱っこする中で、1匹のトイプードルの子犬に心を奪われる。「ほかの子がおとなしく抱っこされていたのに、そのトイプードルはわちゃわちゃと元気いっぱいだったんです。それがすごくかわいいなぁ、と」とお父さんは出会いを振り返る。
「トイプードルはとても飼いやすいですよ。お散歩も3日に1回、20分程度で大丈夫です」という店員の言葉にお迎えを即決。家族の一員となったその子犬は「ゼリー」と名付けられた。
思い描いていた暮らしとはかけ離れたスタート
元気いっぱいのゼリーちゃんは、しかし、元気がありすぎた。
「吠えながらケージの中をすごい勢いで行ったり来たり。ウンチをすれば、それを踏んで撒き散らし、ゼリーもケージの中もウンチまみれに。昼間はもちろん、夜も寝てくれずにずっと興奮して暴れていました」
この家には、小学校低学年と幼稚園、そして生後6カ月の赤ちゃんがいた。「幼い娘たちも『ワンちゃんがほしい』と言っていて、子どもの成長にもいい影響を与えてくれるはずと、それもゼリーを迎えた理由でした。ところが、甘噛みもひどく、怖がって近寄ることすらできませんでした」
ペットショップですでにワクチンの接種は済んでいたので、散歩に行ってみることに。しかしゼリーちゃんは歩かず、リードやお父さんの足を噛んでまったくお散歩にならない。「思い描いていた『犬との暮らし』とはあまりにもかけ離れていて、こんなはずじゃなかった……と」とお父さん。
一家はマンション住まい。ゼリーちゃんの激しい吠えに、お父さんは「このままだと苦情がきて追い出されるんじゃないか」と不安になったと振り返る。しかし、問題はすでに家の中で深刻になっていた。お母さんがゼリーちゃんに怯えるようになってしまったのだ。
「ケージの中から常に見張られている気がして、ゼリーから見えない玄関などに私が逃げるようになりました」
激アツ店長、憤る
生後半年の赤ちゃんを含めた子どもたちの世話に追われながら、自分の家なのに息も気も抜けない。お父さんも初めの子犬育てに戸惑い、途方に暮れていた。お母さんは「このままでは家族が壊れてしまう」と必死にネットを検索。その中で、UGの高橋店長のブログに行き当たる。
そしてカウンセリング。店長はその日を振り返り、こう憤る。
「腹が立って仕方なかった」
その真意とは?
(後編に続く)
- UG DOGS アトラスタワー中目黒店
- 住所:東京都目黒区上目黒1-26-1 中目黒アトラスタワー106
TEL:03-5708-5592
営業時間:11:00~20:00(年中無休)
公式サイト:https://anm.ugpet.jp/ - 店長ブログ:https://www.ugpet.com/blog/anm/
※カウンセリングは電話、対面とも要予約。HPや高橋さんのブログをチェックした上で問い合わせを。
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