山崎賢人や清原果耶が猫と共演した感動作 映画『夏への扉ーキミのいる未来へー』
山崎賢人主演映画『夏への扉ーキミのいる未来へー』が、6月25日(金)より全国公開中です。本作はいわゆるタイムトラベルを扱ったSFファンタジーですが、愛する人を救おうとする青年の純愛物語であり、実は猫好きにはたまらない猫推しの映画でもあります。
穏やかな猫との日常が一変!
メガホンをとったのは、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)や『フォルトゥナの瞳』(19)でも、時間軸を巧みに操ったドラマチックな物語を紡ぎ出していた三木孝浩監督。山崎さんとは彼の初主演映画『管制塔』(11)以来、10年ぶりのタッグ作となりました。
『夏への扉ーキミのいる未来へー』の原作は、ハリウッド映画に多大な影響を与えたSF作家ロバート・A・ハインラインが、1956年に発表したSF小説「夏の扉」。映画は舞台を現代の日本に移して巧妙なアレンジを加え、ラストにサプライズを用意した珠玉の1作に仕上がっています。
山崎さんが演じるのは、幼少期に両親を亡くし、養父・松下功一の影響を受けて優秀な科学者となった高倉宗一郎役。彼は自分と共に育った松下の娘・璃子(清原果耶)と、猫のピートと穏やかな日常を送っていました。ところがある日、宗一郎はある人物に裏切られ、30年間の冷凍催眠に入ってしまいます。
時は流れ、宗一郎が目覚めた場所は2025年の東京でした。彼はどうやら、自分自身が心血を注いできた研究も、かけがえのない存在である璃子も失っていたようです!そんななか、人間そっくりのロボット(藤木直人)と出会い、彼のサポートを受けながら、未来を変えるべく動き出します!
タレント猫が“二猫一役”
璃子役を演じるのは、朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」でヒロインを好演している清原果耶ですが、山崎さん、清原さんが、無邪気にピートとたわむれる姿は、なんとも画になります。
ピートはどうやら寒いのが苦手なようで、冬の間も夏へと続く扉があるはずだと信じて、好奇心旺盛に部屋中のドアを開けてしまいます。そう、ピートはある意味、『夏への扉』を象徴する存在であり、1995年と30年後の2025年をつなぐ重要な役割も果たしています。
ピート役を演じるのは、厳選なる“猫オーディション”で選ばれたタレント猫である「パスタ」と「ベーコン」です。どっしりと肝がすわっていて、カメラを向けてもたじろがないパスタはアップのシーン担当で、すばやい動きが得意なベーコンは、アクション担当となったとか。つまり2匹が要所要所のシーンに合わせて、一人二役ならぬ“二猫一役”をこなしました。
この2匹は猫業界では知る人ぞ知る売れっ子で、連続ドラマ『ようこそ、我が家へ』(15)や映画『猫とじいちゃん』(19)にも出演していましたが、本作でも貫禄たっぷりに名演技を披露しています。山崎さんや清原さんとのほほ笑ましいオフショットは、メーキング映像でも公開されていますのでぜひチェックしていただきたい。
愛猫の行動に込められたメタファーとは
璃子の命を救うために、強い信念を持って行動していく宗一郎は、どんなピンチに遭遇しても決して諦めません。辛い時に彼の背中を押してくれたのは、過去に宗一郎が挫折しそうになった時に璃子から言われた「あきらめなければ、失敗じゃないでしょ」という言葉でした。
このひと言は、科学者である宗一郎に向けられたものですが、いろんな困難を前にくじけそうになっているすべての人々を奮い立たせてくれそう。実際に宗一郎は、勇気を出して、未来への扉を開いていきます。そう、愛猫ピートの行動も、このメッセージのメタファーとなっていました。
予断を許さないミステリーとしてのだいご味も感じさせ、迎える爽やかなラストにぴったりな LiSAの主題歌「サプライズ」のマッチ度にもうなる本作。ぜひ映画ファンだけではなく、猫好きの方にも観ていただきたい秀作です。
- 『夏への扉 ーキミのいる未来へー』
- 6月25日(金)より全国ロードショー
監督:三木孝浩
原作:「夏への扉」ロバート・A・ハインライン(著)/福島正実(訳)(ハヤカワ文庫刊)
出演:山崎賢人、清原果耶、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造/藤木直人ほか
配給:配給:東宝、アニプレックス
©2021 映画「夏への扉」製作委員会
公式サイト
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