猫たちに癒やされる! 年末年始に見たい猫映画最新作&猫ドラマおすすめ3選

『猫と、とうさん』©Gray Hat Productions LLC 2021.

 忙殺されがちな12月。冬休みに入ったら大好きな愛猫とふれあったり、ユニークな猫たちが登場する映画やドラマを見たりして過ごしたい。そこで猫が名脇役となっている劇場公開作品やDVDがリリースされた新作、現在配信中の猫ドラマをご紹介。

キャプテン・マーベルの相棒は猫!

『マーベルズ』©Marvel Studios 2023

 まず、1本目にご紹介するのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)などのマーベル・スタジオが放つ映画『マーベルズ』です。主人公は、「エンドゲーム」で規格外のパワーと圧倒的な活躍を見せつけたアベンジャーズ最強のヒーローとされるキャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァース(ブリー・ラーソン)。実はその相棒が、猫のグースです。

 本作では、キャプテン・マーベルに復讐(ふくしゅう)を誓う謎の敵が出現。その狙いは、地球をはじめ彼女が守ってきたすべてを滅ぼすことでした。とても1人では救えない危機が迫る中で、彼女を家族のように慕う敏腕エージェント、モニカ・ランボー、彼女に憧れるアベンジャーズオタクの高校生ヒーロー、ミズ・マーベルと、3 人が入れ替わる謎の現象が発生します。

『マーベルズ』©Marvel Studios 2023

 これは一体どういうこと!? これまで1人で戦ってきたキャプテン・マーベルですが、今回は新たな仲間たちとチームを組み、圧倒的な強さを誇る敵に向かっていきます。

 前作で、キャプテン・マーベルが失われた記憶を追う旅にいつのまにか同行していたグース。今では猫好きはもちろん、マーベルのファンの間でも、人気キャラクターの仲間入りを果たしました。

 でも、このグース、可愛い見た目に騙されてはいけません。隠された巨大な触手で、敵をも丸ごと飲み込んでしまう姿が圧巻! 強すぎて、絶対に敵に回したくない猫です(笑)。まさに強靭な強さを誇るキャプテン・マーベルの相棒にふさわしい頼もしさ。今回も、グースのすさまじいシーンを拝むことができます。

 しかも、『マーベルズ』では、なんとグース率いるモフモフ最強チームも登場!? この“ニャーベルズ”も、みんなで同じ方向を向いて「ニャッセンブル」という決め台詞を言うかどうかは、本編を見てのお楽しみということで。

『マーベルズ』©Marvel Studios 2023

『マーベルズ』は公開中
公式サイト:marvel.disney.co.jp/movie/marvels
監督:ニア・ダコスタ 製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ブリー・ラーソン、イマン・ヴェラーニ、テヨナ・パリス、サミュエル・L・ジャクソン、パク・ソジュンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2023

猫ととうさんたちの日常にまったり

『猫と、とうさん』©Gray Hat Productions LLC 2021.

 2本目にお届けするのは、猫とその飼い主である、とうさんたちの日常を生き生きと切り取ったドキュメンタリー映画『猫と、とうさん』です。気ままで自由奔放な猫たちにほっこりする、猫好きにはたまらない1本となっています。

 劇中で登場するのは、俳優として飛躍したいネイサン、ベイエリアでエンジニアとして働くジェフ、ニューヨークで路上生活をするデヴィッド、消防士のジョーダンなど9人の男たち。バックグラウンドの異なる彼らの共通点は、家や職場で相棒の猫をこよなく愛していることです。とうさんたちが猫をいとおしみ、スキンシップをする姿に心を洗われそう。

 撮影されたのは、世界中が未曽有のパンデミックに襲われた2020年。猫という存在が、とうさんたちにどれだけの癒やしや愛、安心感を与えてくれたのかが、映像からもひしひしと伝わってきます。

 メガホンをとったのは、ロサンゼルスを拠点に活動する監督、プロデューサーの監督マイ・ホン。夫が猫を愛するようになったことで、彼自身にとてもポジティブな変化があったと感じたそうです。

『猫と、とうさん』©Gray Hat Productions LLC 2021.

 マイ・ホン監督は「彼はよりやわらかく、より忍耐強く、何より思いやりのある人間に成長したようです」と語り、「そのため、同じような変化を遂げた男性を探し、そのストーリーを記録したいと思うようになりました。人々が希望や救済、仲間を切実に求めていた1年のポートレートであると同時に、猫を大切にしながら今を生きる男性の姿を見て、前向きな変化のきっかけになることを願っています」とコメントしています。

 本作はダラス国際映画祭2021での観客賞やニューポート・ビーチ映画祭2021ドキュメンタリー部門功労賞、サンフランシスコインディーフェスト2022観客賞、フローズンリバー・フィルム・フェスティバル2022観客賞、審査員特別賞などを受賞し、とても高い評価を受けました。映画を観ればきっとあなたの“推し猫”猫が見つかるはず!

『猫と、とうさん』©Gray Hat Productions LLC 2021.

『猫と、とうさん』は12月22日(金)にDVDリリース
公式サイト:catdaddiesjp.com/
品番:FFEDS-00972
価格:¥4,180(税込)
©Gray Hat Productions LLC 2021.

猫を通して運命の出会いを果たす

©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited U-NEXT配信中

 3本目にご紹介するのは、現在U-NEXTで配信中である中国発の人気ドラマ「ネコの手も借りたい恋」です。本作は、俺さま社長と新人アシスタントが、猫の世話を通して恋に落ちていくというラブコメディー。猫たちが2人を結びつける恋のキューピッドとなります。

 主演は「寵妃の秘密」シリーズで注目を集め、今や中国のラブコメには欠かせない存在となった人気イケメン俳優シン・ジャオリン。もともとクールさと甘さを併せ持つツンデレ主人公が十八番の俳優ですが、本作ではマネジメント会社のオレ様社長、ジー・チェン役がドハマリしています。

 そして元アスリートの明るく元気なヒロイン、ジョウ・ティエン役に、「ときめき風ガール」「独孤伽羅〜皇后の願い〜」などで主演を務めてきた演技派女優フー・ビンチン。様々なアクシデントに見舞われつつも、ガッツで大奮闘するヒロインを見事に体現しました。

「ネコの手も借りたい恋」というタイトルどおり、劇中で2人を結びつける猫たちが最高です。ティエンが働く猫カフェから脱走した猫を追いかけたことで、運命の人となるチェンと出会うことに。さらに彼女が飼っている白猫チウチウの家出がきっかけで、2人は急接近します。

 全編を通して、様々な個性派猫たちがドラマを盛り上げている本作。ちなみにチウチウ役の猫とすっかり仲良しになったフー・ビンチンは、ドラマ撮影後に「ぜひこの猫を家に連れて帰りたい」とスタッフに懇願。“Saber”と名付けて、彼女の愛猫になったそうです。

 まさに猫への愛にあふれたこのドラマ。俳優陣だけではなく、演技派ネコたちの熱演もめいっぱい楽しんでいただきたい作品です。

「ネコの手も借りたい恋」はU-NEXTにて独占先行配信中!
公式サイト:https://kandera.jp/sp/nekokoi/
監督:ミン・イエン
出演:シン・ジャオリン、フー・ビンチン、リー・ユンルイ、フー・ジアシン、ワン・ハオゴーほか
©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited
山崎伸子
ライター、ときどき編集者、カメラマン。映画やドラマのインタビューやコラムをメインに執筆。趣味は旅行、酒場&酒蔵巡り、パンダグッズ集め。好きな映画と座右の銘は『ライフ・イズ・ビューティフル』。実家に帰るとやんちゃなわんこが二足歩行でお出迎え。

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