2匹の愛猫の“小競り合い”、10年の歴史 バタン! ズダン!がパタタ……に変化
いつもぴったりとくっついて眠っている我が家の2猫。
子猫の頃から、とても仲のいい2匹ですが、 9歳になっても“小競り合い”はほぼ毎日繰り広げています。
子猫の頃は“かみつき相撲”
子猫の頃は、小競り合いのことを“かみつき相撲”と呼んでいました。かみつき相撲とは、お互いが首元にかみつき合い、そのままほぼ空中で団子のようにまとまり、床にズダン!と落下して転がって、また離れて追いかけ合う……というのを何度も繰り返す、というものです。
これはケンカなのか……?と当初ハラハラしましたが、子猫の頃に猫同士でかみつき合うと、社会性が育って人間をかまなくなると聞いたこともあるし、2匹とも流血することもないし、遊んでいるだけでいいことなのだろうと、あたたかく見守っていました。
確かに、人間を故意にかむことはない猫たちに育ったし、いまだに仲良しなので、悪いことではなかったようです。
しかし、かみつき相撲が過ぎて困ることもありました。子猫の頃は、何のきっかけもなく、1日に何度となく行われていたんです。一度始まるとなかなか終わらず、夜間は特にヒートアップ。無尽蔵の体力もあいまって「これ、いつ終わるの……?」という状態でした。
防音マットを敷いていても、マンションの階下の方にご迷惑がかかるのではと、ある程度小競り合いが続いて、さらに追いかけ合いが終わらない場合は、畳1畳分くらいのソフトケージに2匹を入れ、気持ちを落ち着かせていました。
最初はケージの中で暴れていても、徐々に落ち着いていくので不思議です。何度かケージに入れたことがありましたが、回を重ねるごとに、「あ、ここに入ると心が落ち着くんだよね」みたいな感じで、入った途端リラックスするようになっていったものです。
年齢とともに変化したかみつき相撲
そんな2匹も、この春でもう10歳。見た目や振るまいは子猫のときと変わりありませんが、「歳をとったんだなぁ……」と思うこともしばしば。
かみつき相撲はいまだに続いていますが、激しさもなくなり、年々1回の時間が少なくなっていて、「あ、相撲が始まった。写真を撮ろう」と思うと、終わっていた……というくらい短いです(私のスマホの起動が遅いのも原因)。
1回につき、1分くらいで終わってしまうんだから、寂しくなってしまいます。
子猫の頃は、動きが高速でじっと見ていても何をしているのやら分からなかったのですが、最近はスローなのでじっくり見ることができるようになりました。
何の原因もなく、2匹でかみつき合って団子になる、というのは変わりませんが、追いかけ合うことはあまりしません。
やんちゃなサビ猫のあんずのほうが仕掛けていることが多いのかと思いきや、おとなしいキジトラ猫のモモが最初に噛みつくこともあるので、どちらからともなく、始まっているようです。
原因はありませんが、ペロペロとなめ合っていたのが、かみつき合いに発展することもあれば、食後や排せつ後にふいに遊びたくなって始まる、ということもあります。
どちらかが首元にガシッとかみついて、かまれたほうは「何よ!」とばかりにかみ返します。その後は、「何よ!」「あんたこそ、何よ!」と繰り返してガウガウ。実際にはかんでいるつもりが、かんでいなかったり、もう今や、かみつき相撲というより、まるで子どもの“小競り合い”。
かつては、バタン! ドタン! ズダン!と音を立てていましたが、今や音も静かで、パタパタ、パタタ……という具合です。
これからも、小競り合いは続く……
ふとしたときに見ると、ああ、2匹は高齢猫なんだ、寂しいなぁ……と思ってしまうのですが、未だに小競り合いが続いているということは、嬉しくも思います。
それは、暇つぶしなのか、お互いの愛情確認なのか、ちょっとムカついているのか、ストレス解消なのか、私には知る由もありません。
2歳の娘が小競り合いを見かけると「あっ! やめてぇ~」とか言うのですが、「あれは仲良しだからやってるんだよー」と説明しています。それほど見かけなくなってしまった小競り合いですが、これからも見守っていきたいものです。
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