第4回「川島なお美動物愛護賞」 保護猫カフェ「ねこかつ」など4組が受賞
動物愛護に貢献した個人や団体を表彰する「川島なお美動物愛護賞」の授賞式が22日、東京・南青山で開かれた。2015年9月に54歳で急逝した俳優の川島なお美さんの遺言に基づいて創設された賞で、4回目となった今年は、保護猫カフェ「ねこかつ」(梅田達也代表)など計4組が選ばれた。
同賞を主催しているのは各分野の著名人が集まったボランティア団体「エンジン01文化戦略会議」内の動物愛護委員会。「動物愛護・川島なお美賞」に、活動を通じて保護猫を飼うという選択肢を飛躍的に身近なものにした、埼玉県川越市などで2軒の保護猫カフェを運営するねこかつを選んだ。
また「動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞」として、フジテレビ系で放送中の番組「坂上どうぶつ王国」、トリミングサロンを経営しながらボランティアで動物愛護センターに収容された犬の手入れなどをしている猪野わかなさん、1958年の設立以来保護活動や普及啓発に尽力してきた公益財団法人「神奈川県動物愛護協会」(山田佐代子代表)ら3組を表彰した。
「坂上どうぶつ王国」のMCを務める俳優の坂上忍さんはビデオメッセージを寄せ、「番組によって、ひとりでも動物に優しい方が増えてほしい。つらい思いをしている動物たちが、そういった生活から1匹でも多く抜け出せるよう頑張ります」などと話した。
また13年にねこかつをオープンし、数多くの猫を救ってきた梅田さんは、「日々、命と向き合っているとしんどいことの方が多いですが、まだまだ助けられない子が圧倒的にたくさんいる。その子たちを何とか助けたいと頑張っています。殺処分されてしまう子、野良猫として虐待される子が数多くいる一方で、街中には人に繁殖された子がたくさん売られている現実があります。一日も早く、私たちのような活動が必要のない社会が実現すればいいなと思っています」などとあいさつした。
この日の授賞式には、主催者であるエンジン01の動物愛護委員会から、委員長で音楽評論家の湯川れい子さんや故・川島なお美さんの夫でパティシエの鎧塚俊彦さんらも出席。湯川さんは「川島さんがのこしてくれた『飼いとげよう』という言葉を継承していきたい」と言い、鎧塚さんは「女房の志がこうやってのこっていることに感謝の気持ちでいっぱいです。社会が一丸となって殺処分ゼロに向かう世の中を作っていきたいと思います」と語った。
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