置き去りにされた黒猫 動物好きな家でのんびりセカンドライフ

黒猫、西山ごえもんくん
西山ごえもんくん

 繁殖業者ではないかと噂されていた人が2匹の猫を置き去りにして転居した。ふさふさの毛をした黒猫は、動物好きな家族に譲渡された。黒猫は何事にも動じない性格で、先住の大型犬や猫と一緒にのんびりと暮らしている。

(末尾に写真特集があります)

自家繁殖業者が置き去りに

 兵庫県西宮市で純血種の猫を自家繁殖していた人が2014年春、突然引っ越し、2匹の猫が置き去りにされた。1匹は家の外でじっと動かずにいたところを発見、保護。その後、残る1匹も保護された。2匹は譲渡先を探すサイトで紹介された。

寝そべる黒猫ごえもんくん
空飛ぶ夢を見ているの?

 兵庫県内にある西山さん宅では、以前は猫を常に34匹飼っていたが、亡くなった後に新しい猫を飼うことはなかったので、近所の公園で保護した猫1匹だけになっていた。

「いい子がいたら、もう1匹迎えたいという思いが頭の隅にありました」

 2014年の夏、譲渡サイトを見ていると、西宮で保護された猫が出ていた。長毛でふんわりした黒猫で、以前飼っていた猫を足して2で割ったような風貌だった。

「一目見た瞬間、あまりにも似ていたので、ワーッと思いました。猫の世話は主に母がしていたのですが、『そっくりの子がいる!』と思わず伝えました。それまで母は猫はもういいと言っていたのですが、写真を見て飼ってみたいということになったんです」

 西山さんは黒猫を家に迎えた。保護した人が名付けた「ごえもん」という名前は変えなかった。

ストレスなく過ごせるように

 先住猫との相性は心配だったが、いつの間にかなじんでいったという。

 ごえもんくんは、のんびりした性格で、ちょっとやそっとのことでは動じない。西山さん宅には、大きな犬2匹も飼っているが、犬が通ってもごえもんくんはビクビクすることもなく、平然とごろんと横になっていた。

先住猫、茶トラ猫きんくんと黒猫ごえもんくん
先住猫きんくんと

 ごえもんくんは、家の窓を開けるのがうまい。人間でも重たいと感じる窓を、鍵がかかっていなければ、いとも簡単に開けてしまう。窓を開けて庭に出ることもあるが、庭から外には出て行かない。

 西山さんは、ごえもんくんが4年ほど前に先天性の心臓病の症状が出てきたので、ストレスなく過ごせるように気遣っている。家族のうち娘が一番可愛がっていて、ごえもんくんもそれが分かるのか、娘の部屋で過ごすことが多いのだという。

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渡辺陽
大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。朝日新聞社sippo、telling、文春オンライン、サライ.jp、神戸新聞デイリースポーツなどで執筆。FB:https://www.facebook.com/writer.youwatanabe

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