ちょっと技あり おうち時間にセラピー犬が「箱入り」チャレンジ
新型コロナウイルス拡大の影響で、動物に関する様々な活動やセミナーが休止になっています。JAHA(日本動物病院協会)が主宰する高齢者施設や病院、小学校でのアニマルセラピー「CAPP」(Companion Animal Partnership Program、人と動物のふれあい活動)も秋まで休止に。そのため、ボランティアが愛犬たちの元気な姿を撮り、動画を高齢者や患者さんに贈ることになりました。
チャレンジを企画したCAPPのチームリーダーで、犬のしつけインストラクターの後藤三枝子さんに話を聞いてみました。
外出自粛直後から企画
――犬が段ボールや籠やぴょんとに入って、おすわりポーズ。また、まっすぐ寝たり、へそてんになったりいろいろな可愛い寝相を披露…見ているだけで癒やされる、誰もが楽しめる作品に仕上がっていますね。これはいつごろ、考えたのですか?
JAHAの犬連れ訪問ボランティア活動が、コロナのために10月まで活動自粛となりました。毎回訪問を楽しみにしてくださる施設の利用者さん、職員の方へのメッセージと毎回の活動での交流がなくなってしまったボランティアさんたち同士の交流を目的として、3月の自粛直後に動画の企画をしました。
DVDとアルバム(印画)を、いつも訪れる病院や特別養護老人ホームなどに届けたら、ホールで動画を観たり、スタッフの方が廊下に貼りだした犬の写真を、車椅子で通る時などにも眺めてくださったりしているそうです
――“箱入り”にチャレンジしたのはなぜですか?
CAPPの活動では、患者さんや、お年寄り、子どもたちに犬と触れ合ったりなでてもらったりするほか、犬が得意な芸を披露することもあります。それで、テーマを決めて皆で同じことをしようと思いたち、ちょっと技ありで見ていて可愛い“箱入り”にしました。ボランティアさんに自宅で、スマホを使ってそれぞれ撮影してもらいましたが、盛り上がったようですよ。
――猫は袋や箱に好んで入るイメージがありますが、犬も箱に入るのですね。
箱に入れない子はママが抱っこしてもいいし、体が大きかったり、箱がない場合はマットに乗ってもいいと声をかけました。もし箱に入れなくても、可愛いので努力したところを撮れればいいよと伝えたのですが、24名のメンバーのわんちゃんはみな成功していましたよ。
「箱入り犬」にチャレンジしてみよう
後藤さんに“箱入り犬”になる方法を教えてもらいました。
① まずは空き箱を用意します。(体に合った箱を選んで!)
② 犬が箱を怖がらないか確認して、大丈夫そうなら、おやつで誘導します。箱の中におやつを置いて食べてもらってもOK。箱が怖いようなら、マットや座布団でも。
③ ゆっくり、「入って」とか「イン」など声をかけ、犬が箱やマットに入るよう促します。
④ 飼い主さんは犬からだんだん遠ざかってください。少し離れた位置から声をかけても出来るようになれば、立派な「箱入り犬」の完成です。
後藤さんによると、こういった企画は、グループや仲間と一緒にすると楽しさが増すそう。さらに、「今回、犬の寝相も動画にいれましたが、まっすぐ寝とか、犬巻き(丸くなる姿)とかあごのせとか、個性豊か。たっぷり時間がある今、家のわんちゃんの寝相も存分に楽しんでください。オンライン“犬会”で得意な芸や寝顔の自慢をしてもいいですよね」と教えてくれました。
後藤さんは、人と動物のふれあい活動が再開するまでの間に、犬がフラフープを飛んだり、笑った顔やふてくされたような顔のシリーズも、メンバーと共に動画にまとめたいそうです。
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