誰もいないカフェに、猫だけがいる! “南国の楽園”でひと休み

 石垣島の誰もいないカフェに、猫だけがいる―。そんなミステリーのような話を島の人から聞き、市街地から車で10分ほどの「ももぞの植物園」を訪れてみた。

 まず受付には誰もおらず、缶の中へ入場料100円を入れる。そのまま園内を左へ進むと、無人の白いログハウスが現れる。ドアを開けると確かに誰もいない。が、天井も高く広々としたウッデイな店内にはモダンなテーブルと椅子が並び、奥にある賽銭箱へ500円を入れれば、コーヒー、ジャスミンティー、フルーツウォーター等が飲み放題―。

「誰もいないカフェ」という名のカフェは冷房完備の快適な空間
「誰もいないカフェ」という名のカフェは冷房完備の快適な空間

 オーナーの朝吹徳正(あさぶきとくせい)さん(67歳)にお話を伺うと、個人経営する植物園内にカフェを募集したところ、石垣市街地の海沿いにあるカフェ「Re:HellowBEACH(リハロウビーチ)」が名乗り出てくれて、毎日若い店員さんがドリンクの準備をしに通ってくれるという斬新な仕組み。WiFi無料で、コンセントも設置、クーラーが効いてくつろげるカフェの大きな窓から植物が眺められ、とてもリラックスできる空間となっている。

 お客様との信頼関係でできる、沖縄ならではのシステム。誰もいないけれど、島と人の温かさに触れることのできる場所だ。

息子の政和さんも大の猫好き
息子の政和さんも大の猫好き

 園内には赤い葉のドラセナ、垂れ下がった黄色い花が珍しいマイソルヤハズカズラ、果物のレンブなど熱帯植物がたくさん。説明書きは無いものの、奥様の幸代さんに聞けば親切に教えてくれる。

 植物とともに世話をしているのが、カフェからほど近い管理人棟横の無料休憩スペースにいる猫のチャちゃんとシロちゃん姉妹(3歳♀)。5年前にいたシロちゃんそっくりな母猫の子だが、その姉妹も今ではお母さんとなり、お乳を自分の子でなくても一緒に与えたりと共同で子育て中。息子さんの政和さんも、仕事を手伝いながら大好きな猫たちの世話をしている。

 どのコもフレンドリーで、大きなガジュマルの木の下で子猫が遊んでいる姿は、まるで南国の楽園(パラダイス)だ。

(写真・文 原田佐登美)

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ももぞの植物園
住所:沖縄県石垣市登野城1889-5
電話:0980-83-1170
営業時間:9:00~18:00
定休日:なし
「誰もいないカフェ」
定休日:火曜
HP

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