初めて猫の体重を自宅で計測 抱っこすると不安げに「ウワーン」
自宅で初めて、キジトラ猫のモモの体重を測ってみることにしました。モモは8歳にして、初めてのこともまだまだあるものです。
思えばモモの体重は、今まで動物病院でしか測ったことがありませんでした。かかりつけの動物病院には診察台に体重計がついていて、モモを軽く押さえれば簡単に測れましたが、自宅には人間用の体重計しかありません。
なので、自宅ではヒトの体重計で私の体重を測り、その後にモモを抱っこして測って、その差でモモの体重を導き出す、ということになります。
自分の体重すらめったに測らないため、久々に体重計を引っ張り出し、まずは自分の体重を測ってみました。久々に測ると、軽くショックを受けるものです。食欲の秋ですし……。
我が家の体重計はデジタルで、小さくて安価なものですが、余計なお世話というか、体脂肪率も出てしまうので、なかなかインパクトがありました。いや、本題はそこじゃないから! とモモを迎えに行きました。
くつろぐ猫を抱き上げて
モモはいつものように、相棒猫のあんずとくっついて、テーブルの下の座布団でくつろいでいました。
「モモちゃーん、体重測ろう」と声をかけてみたものの、「はーい! よろしく」なんて出てくるわけがありません。
突然、顔をのぞき込まれて名前を呼ばれ、「え? 何々? アタシ?」といった戸惑いの表情を見せるモモ。「おいで~」と座布団ごと引き寄せ、モモを抱っこします。
モモは付かず離れずが好きな猫ということもあり、たとえ飼い主であっても、あまり抱っこに慣れていません。
ひょいと抱き上げると、暴れることはなかったのですが、かなり戸惑っている様子が見られました。しばらくすると「ニャァァァ~ン ワァァァ~ン」と、大嫌いなお風呂に入ったときに似た鳴き声をあげます。
「ちょっと~抱っこしただけでしょう。何が嫌なのよ」
優しい飼い主が抱っこしただけで、不安な声を出すモモの警戒心……。猫って難儀ですね……。
抱っこした状態で体重計に上ると、「エラー」の文字が。なんで!? さっきは測れたのに……。重すぎるってことはないでしょうから、乗り方が悪いのでしょう。
何せ、普段体重計にのらないので、購入して何年も経っているデジタル体重計の正しい使用法がよく分かりません。測るたびに、インプットされている身長や年齢に対して「OK」といちいちボタンを押して、最終的に体重が測れるというやっかいな体重計なので、なおさらです。
モモを抱っこしたまま戸惑っていると、モモは余計不安そうに鳴いています。
「ウワーン、ナーン」
「モモちゃんごめーん!ちょっと待ってぇ」
「ワァ~ン…」
ちょっと悲しげな声で鳴いています。体重を測っているだけなのに、ストレスを与えてしまっているのでは……と、モモを一旦放つことに。
放たれたモモは「あーびっくりした」みたいな顔で、体をなめています。やはりストレスを感じていたのでしょう……。申し訳ない。
抱っこに良いイメージがない?
もう一度、一人で体重計にのり、エラーなく測れるように練習します。3分くらいやってみて、コツをつかんだところで再度、モモを捕えました。
モモは、不安な声を出す割にはすぐに捕まるので、そこまで必死で逃げたいわけではないことが分かります。単に戸惑っているだけなのだと思います。
ようやく私とモモの体重が出ました。そこから私の体重を差し引いて、モモの体重は4.2キロだと言うことが分かりました。でも、普段使わない体重計なので、信用ならない部分もあるのですが……。
モモは、相棒猫のあんずのように、膝にのってきたり、くっついてきたりすることが、ほぼありません。
ひょいと抱き上げるだけで不安にさせてしまうなんて、抱っこといえば、投薬とか、病院とか、お風呂とか、あまり良いイメージがないのでしょう。抱っこ=良いことがある、と思わせておくべきだったのか、猫ってそんなもん、と割り切るべきなのか、猫なのに抱っこできるだけでも上等、と思うべきなのか、私もモモのように若干、戸惑っています。
(ヤスダユキ)
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