猫らが新しい遊びを開発! 赤ちゃん用サークルの周りをグルグル
猫にとって、住まいの環境は大切な問題です。
猫と暮らして8年間、狭いなりに猫が過ごしやすい部屋を目指して過ごしてきたつもりです。そんな我が家に赤ちゃんがやって来て、「赤ちゃんと猫が過ごしやすい部屋づくり」をしなければならなくなりました。
しかし、私はインテリアには無関心だし、家具の配置を考えることなんかも大の苦手なので、誰かに頼みたいくらい、難しい案件です。
そうこうしているうちに赤ちゃんが動き始め、ひとときも目が離せなくなったので、とりあえず赤ちゃん用サークルを設置することになりました。猫の場合、成猫になると、いたずらをしなくなったり、大暴れすることも少なくなったり、行動範囲が決まってくるので、人の成長と猫の成長の違いを感じざるを得ません。
部屋の中央は、かつての猫たちの場所
赤ちゃんがハイハイしたり、つかまり歩きしたりするのに十分なスペースのサークルとなると、我が家の場合、リビングのど真ん中いっぱいに設置するしかありません。
ここには、いま8歳の猫たちが子猫だったころ、猫用の折り畳みサークルを設置していました。
子猫の頃は、夜遅くに突然部屋の中をダッシュしたり、2匹でレスリングをしたりなどの“大暴れタイム”があり、一度火が付くと静まらないので、屋根付きのサークルに入ってもらって心を落ち着けてもらっていたのです。
そんな時代は長くは続かず、ダッシュしたり、2匹でケンカしたりしても数分で落ち着くようになってからは、折り畳みサークルの出番はなくなりました。
とはいえ、リビングの中央にドーンと赤ちゃんの場所が作られてしまっては、猫のストレスが溜まるのでは……という心配がありました。
キジトラ猫のモモは、ほぼ暴れることもダッシュすることもなく、広いスペースは必要としていないので、あまり心配いらないのですが、サビ猫あんずは、広い場所でダッシュしたりジャンプしたり、好きに使っていたのです。
サークルを置いたら、あんずが直線距離で弾丸ダッシュする場所がなくなるかも……でも、赤ちゃんの場所も必要だし……などと悩んて、なかなかサークルを買えずにいました。
ついに赤ちゃん用サークルを設置、猫の反応は?
とりあえずサークルを設置してみてから、また考えるしかないと、ついに赤ちゃん用サークルを購入。高さは赤ちゃんの顔くらいで、大人がまたげるくらい。猫は余裕で飛び越えられるでしょうし、柵の隙間からも入れそうです。
まぁ、赤ちゃんが移動して危ない目にさえあわなければ、猫が入っても問題ないし、むしろ猫と赤ちゃんが仲良くなれる機会かも、など思っていました。
設置当初は珍しがって、赤ちゃんがいない時だけサークル内に侵入していた猫たちですが、“ここは赤ちゃんの場所”と認識し始めてからは、赤ちゃんの在・不在にかかわらず、全く侵入しなくなりました。
それはそれで、何か寂しい……。
猫らがあみ出した新しい遊び
そして設置して間もなく、私がキッチンにいたとき、あんずがドタドタとダッシュする音が聞こえてきました。あんずは、猫のくせに足音がうるさいのです。
一体どこをダッシュしているのかと見てみると、うまくサークルをよけて、コーナーをドリフトするような勢いでダッシュしていました。コーナリングを楽しんでいるようにさえ見えます。
サークルを設置してから、もうひとつ猫らの新たな遊びも増えました。
おもちゃをサークルの外側で動かしてやると、サークルの外側をくるくると走って楽しむ遊びが増えたのです。
特にモモは、その遊びが大好きで、ぐるぐると回るので「モモちゃんが回ってバターになっちゃう遊び」(絵本「ちびくろ〇んぼ」のイメージ)と呼んで毎晩楽しんでいます。
人が部屋の使い方を細かく決めなくても、猫は猫なりに、現状を受け入れて楽しむ工夫をするのだなぁと感じ、猫の賢さ、強さを改めて痛感しました。
(ヤスダユキ)
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