赤ちゃんに嫉妬する猫と、それを見守る猫 みんなきょうだい?

 先日、3人の子ども(11歳、9歳、4歳)をもつ友人と話したとき、興味深い話を聞きました。一見、猫とは関係なさそうな人間のきょうだい間のお話ですが、我が家の猫ととても似ていたのです。

人間のきょうだいと猫も同じ?

「下の子に『かわいいね』とか言うと、上のお姉ちゃんが『私なんてかわいくないんでしょ!』と嫉妬するの。ちょっと言っただけでもね。なので、上の子が見ている前で、下の子にかわいいとか言わないようにしているんだ」

 なるほど。友人の“上の子”のその発言は、まさに我が家のサビ猫「あんず」の現在の状態にぴったり当てはまります。

 あんずにとっての“下の子”は、血はつながっていないけど、ほぼ姉妹の相棒猫「モモ」のことではなく、昨年秋に我が家にやってきた人間の赤ちゃんのことです。

真夏でも寄り添ってくつろぐ2匹
真夏でも寄り添ってくつろぐ2匹

赤ちゃんに嫉妬するあんず

 まさに、あんずは赤ちゃんが来た時から、赤ちゃんに嫉妬している状態が10か月ほど続いています。(参照https://sippo.asahi.com/article/12492317)私と夫が赤ちゃんの世話をしていると、ニャーニャー鳴いて間に割り込んで来たり、赤ちゃんが寝ている時や赤ちゃんがいない時に異常に甘えてきたり……。

 友人の話を聞いて、あんずが我々飼い主のことを、子どもにとっての親であり、愛情を与えてくれる存在だと思っているということなのだと痛感し、胸が熱くなりました。

 子どもも猫も、親(飼い主)が別の子に愛情を注いでいるところを目の当たりにすると、不安になって嫉妬してしまうものなのですね。私自身は“下の子”だったし、私の子どもは1人産まれたばかりなので、“上の子”の気持ちが分かっていませんでした。

 きょうだいの場合は、上の子をたくさん抱きしめるとか、あえて下の子の前で甘やかすとか、色々な対処法を見かけますが、猫も同じように接してあげなければならないと反省するばかりです。

 友人の子どもは言葉でハッキリ嫉妬を表現しているので、友人もお姉ちゃんの気持ちに気づいてあげられましたが、猫には言葉がありません。とはいえ、我が家のあんずは2歳児か? というくらい、かなり態度で表現することができているので、賢い猫だなと感心してしまいます。

赤ちゃんを優しく見守るモモ
赤ちゃんを優しく見守るモモ

モモにとっての妹はあんず。赤ちゃんは?

 あんずは赤ちゃんに嫉妬しているけれど、では相棒猫のモモはどうかというと、嫉妬の様子はみられません。赤ちゃんと私や夫の間に割り込むことはないし、あんずのように、赤ちゃんが来る前より大人しくなった、ということもありません。

 あんずのように赤ちゃんをにらむ素振りも見せず、どちらかというと、守ってあげるべき存在だと思っているように見えます。モモの場合は赤ちゃんが来てから、むしろ元気になったくらいです(参照:https://sippo.asahi.com/article/12632706)。

 あくまで想像ですが、モモにとっては、もともと“下の子”あんずがいて、さらに下の子が増えた感覚なのかもしれません。

 モモはあんずが飼い主の膝の上を独占していても譲ってあげていたし、様々なシーンにおいて99%くらいの割合であんずを優先してあげていました。なので、赤ちゃんが同じ状態であっても、何ら変わりないのかもしれません。

 今まで、モモは大人しくて、ビビりでストレスに弱い猫だと思っていましたが、赤ちゃんが来てからは、“頼れる優しい姉”のように見えて仕方ありません。

 もちろん、人間のお姉さんのように、モモを頼りにすることは難しいけれど(自由気ままな猫なので)、あんずや赤ちゃんの支えになってくれそうなのです。あんずもモモも赤ちゃんも、きょうだいみたいに育ってほしいと願うばかりです。

(ヤスダユキ)

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この特集について
猫アレルギーですけど
普通の家で飼われている猫「あんず」と「モモ」。飼い主の主婦が、2匹との生活や発見をユニークな視点で切り取る人気連載です。
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