赤ちゃんにおかあさんを譲った? 遠慮する愛猫を思うと、涙

 

あんずと絵本。あんずも読んでみる?
あんずと絵本。あんずも読んでみる?

「ねえ だっこして」(金の星社)という絵本に泣かされています。

 この絵本の主人公は白黒の飼い猫。飼われている家には、産まれたばかりの人間の赤ちゃんがいます。

 いつも抱っこしてもらっていた飼い主である“おかあさん”のおひざには、四六時中、最近やってきた赤ちゃんが占拠するようになり、「あかちゃんなんてつまらない」(以下、カギカッコ内引用)と、猫は心の中でつぶやきます。

 そして猫は、「いいよ かしてあげる だいすきなおかあさんのおひざ わたしもうおおきいから」と強がりますが、やっぱり「ねえ おかあさん おかあさん ときどきわたしもだっこして すこしでいいから だっこして」と、おかあさんの太ももにそっと頭をすり寄せるのです。

あんずも“だっこして”欲しそうなときがあります
あんずも“だっこして”欲しそうなときがあります

喉まで痛い、感動の絵本

 これを読むと…もう……。私は絵本を読み進めるごとに喉の奥がギューッと締め付けられるように痛くなってきて、ついには涙がドドーっとあふれてきます。感動してウルウルする、涙をこぼす、ということはよくありますが、こんなに喉が痛くなる本は初めてかもしれません。

 ときどきでもいいから、抱っこしてほしいよねぇ…でも、我慢しているんだね…なんていじらしいんだろう…とか思うと、喉が潰れてたまらなくなります。

 妊娠中にこの絵本の表紙だけ見て、読んでみたいなぁと思っていたのですが、子どもが産まれて初めて読むと、書店での立ち読みにも関わらず涙が出てきて、最後までは読めませんでした。

のちに購入して、家で何度も読み返していますが、毎回喉が痛いし、涙もボロボロ出ます。こうして本の説明を書いているだけで、喉がつまって涙ぐんでいる始末です。

 とにかく、この絵本は私にとって、とんでもない共感という共感が押し寄せてきて半端ないのです。(語彙力のなさよ)

 この絵本は、赤ちゃんが産まれた家庭の、お兄ちゃんやお姉ちゃんの気持ちを猫が代弁しているようにも捉えられるので、2人目が産まれた方が読むと共感できると聞きますが、我が家の場合は猫が小さいお姉ちゃんのようなものなので、すさまじいシンクロ率なのです。(語彙力のなさ再び)

夫と赤ちゃんの間に割り込むあんず

 まさに我が家の甘えん坊将軍・サビ猫のあんずが、この絵本の主人公猫と同じ気持ちだと思うのです。あんずの心中は分かりませんが、態度でハッキリ示してくれます。

 あんずは、我が家に赤ちゃんが来てから、私に甘えるのは遠慮するようになったという話をさせてもらいましたが(参照)、半年以上経った今でも、ごはんやおやつ要求のときに限っては甘えるものの、それ以外の時間にはほとんど甘えてきません。

 赤ちゃんが来るまでは、私の太ももで“フミフミ”を四六時中気が向いたときにしていたのに、半年の間に2~3回程度と激減しました。

あんずとモモ(奥)
あんずとモモ(奥)

 その分、あんずは夫に甘えるようになったのですが、夫が赤ちゃんをあやしたり、オムツを替えたりしていると、ほぼ100%赤ちゃんと夫の間に割り込んでいきます。

 私が赤ちゃんの世話をしているときは、あんずは大人しくしているので、夫のとき限定です。

 夫が赤ちゃんを抱きあげると、あんずはどこにいても「ニャー」とか鳴きながらドドドっと走ってきて、夫の足元にすり寄ってきて“わたしもいるよ!”と猛アピール。

 夫が赤ちゃんの名前を呼ぶと、必ずあんずが「ニャーン」とお返事。「お前の名前はあんずでしょ!」と言ってもやっぱり「ニャニャーン!」とアピールし続けます。

 あんずにしてみたら、私(おかあさん)のことは、一人で何もできない赤ちゃんに譲ったけれど、夫(おとうさん)のことまで盗られちゃかなわない!と思っているのかもしれません。

8歳のあんずは、「わたしもうおおきいから」と、赤ちゃんに私のひざを譲ってくれたようですが、赤ちゃんは成長していくもの。

もう少し赤ちゃんが大きくなって、“子ども”になってきたら、あんずのことをたくさん抱っこしてあげることを願っています。

 もちろん私も、そろそろ気持ちに余裕が出てきたので、あんずのこともたくさん抱っこしてあげたいです。そうすれば、絵本を読んでも喉が痛くなることはないかもしれませんね。

(ヤスダユキ)

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