20年を一緒に過ごした愛猫「梅」 私の腕の中で旅立っていった

梅ちゃんの1周忌
梅ちゃんの1周忌

 モデルとして活躍する松島花さんは、3匹の猫と暮らしながら保護猫や保護犬を助ける活動にも取り組んでいます。初めて猫を飼ったのは小学2年生の時。これまでに愛猫のみとりも経験してきました。今回は、昨年亡くなった梅ちゃんの最期の日々をつづります。

(末尾に写真特集があります)

 明けましておめでとうございます。
 今年もどうぞよろしくお願い致します。

31日に大掃除をする私をのんびり見つめるゴメズとフェスター
31日に大掃除をする私をのんびり見つめるゴメズとフェスター

ごろりんはスヤスヤ…猫になりたいと思う年末なのでした
ごろりんはスヤスヤ…猫になりたいと思う年末なのでした

 明日、1月9日で梅ちゃんの1周忌を迎えます。今日は、梅ちゃんの闘病生活や最期のお話をしたいと思います。

 小学2年生から飼い始めた梅ちゃんが急に体調を崩したのが、一昨年の12月中旬。

 梅ちゃんは8年前糖尿病になり、朝晩インスリン注射をしてはいたものの数値はずっと安定していました。そのため毎年健康診断で、いつも「どこも悪くないですねー!すごいですね、梅ちゃん」と20年間診て頂いたかかりつけの先生に言われていたので、ついつい調子にのって家族では「目指せ!25歳!」なんて言っていました。

まだ元気だった太っている時の梅ちゃん
まだ元気だった太っている時の梅ちゃん

梅ちゃんお気に入りのベット
梅ちゃんお気に入りのベット

 そんな梅ちゃんが一昨年の12月14日から急に元気がなくなったのです。

 思えば、その2〜3日前から梅ちゃんのお気に入りのベッドからほとんど起きて来なくて、食欲もありませんでした。もちろん18歳くらいから1日のうちで寝ている時間が多くなっていましたが、食欲はとにかく旺盛で、いつもポリポリとドライフードを食べている音が聞こえていました。

 その梅ちゃんに食欲がない!というのはひとつのサインだと思い病院へ連れて行くことにしました。でも、20歳の梅ちゃんです。体調が悪くても、もう積極的に治療するようなことはしないというのが家族みんなの気持ちでした。ですが、原因がわからないことには何をしてあげるのがいいかがわからないので、とにかく調べてもらう事にしました。

 こういう思いに至るには、10歳の時に腎不全で亡くなった梅ちゃんの兄妹、竹ちゃんの存在がありました。

10歳で亡くなった竹ちゃん
10歳で亡くなった竹ちゃん

いつも顔をくっつけていた梅ちゃんと竹ちゃん
いつも顔をくっつけていた梅ちゃんと竹ちゃん

 今ならわかることですが…人間のエゴというか私たちの勝手な思いから、何とか治したいという気持ちの方が強く、ありとあらゆる治療を受け、最後に竹ちゃんと対面した時、いろいろなチューブにつながれ、点滴の針が刺さり息をかろうじてしている状態でした。

 その姿を見た時、「ああ、こんなことなら最後は病院に連れて行かないで、家で息を引き取らせてあげればよかった」と後悔し、梅ちゃんの時は、出来るだけ梅ちゃんの大好きな家で…。そして出来ることなら、私の腕の中で息を引き取らせたいと強く思っていました。

 梅ちゃんの話に戻りますが、いつも病院に連れていく時は車中でもずっと鳴くのですが、その時は今までで1番静かでした。それだけ容体が悪かったのだと思います。

 病院ではまず血液検査、そしておなかの超音波検査も受けました。気になるところが無くはなかったのですが、今回の症状が出るほどのものではないということでした。脱水を防ぐために保液をし、5種類の薬を入れた注射をしてもらって帰りましたが、やはり状態はよくありませんでした。

病院での梅ちゃんと20年診て頂いた林光先生
病院での梅ちゃんと20年診て頂いた林光先生

一昨年12月下旬の元気のない梅ちゃん
一昨年12月下旬の元気のない梅ちゃん

 お水はまだ自分から飲みますが、食欲がありません。2日後また病院へ連れて行きレントゲンを撮りました。そこに写っていたのは肺の影でした。心臓近くにわりと大きな影があり、これが今回の症状とどうやら関係がありそうです。というのも、その頃2カ月ほど頻繁に「はぁはぁはぁ〜」とむせたような“喘鳴呼吸”をすることがあったからです。気にはなっていたのですが、老化現象かな?と思っていました。

 もう少し詳しく調べると肺の一部に水がたまっていることがわかってきました。“誤嚥性肺炎”などの可能性も出てきましたが、2〜3日全く食べない日も出てきたので、いよいよ強制給餌”も始めることになりました。

 肺が悪く苦しそうな梅ちゃんに強制給餌をすることはかなり抵抗がありましたが、仕方がありません。それからしばらくは一進一退で、このまま少しずつ元気になっていってくれるかな〜?という日もあったのですが…クリスマスを境にまたぐったり何も食べない。水さえ飲まない日もあって、年末も病院へ。

 最初の診断では“誤嚥性肺炎”の可能性が一番高かったのですが、抗生剤を投与しても肺に変化がないことから肺の中に腫瘍か何かあるのではないか?という見方が出てきました。でも、それを突き止めることはしないと決めていました。これ以上具合の悪い梅ちゃんを病院に連れて行ったり、治療や検査を受けさせたりするのはやめて、家で一緒に過ごすことにしました。

 ただお正月を過ぎた頃から、肺の腫瘍により胸膜炎を起こしていて、そのことで胸水がたまり、呼吸が苦しく速くなっているということでした。吐き気が強く、お水を飲ませても、強制給餌をしても10〜15分後に嘔吐してしまうので、吐き気止めの注射と肺の炎症を抑えるためにステロイド注射をしてもらいました。その日が1月5日です。

 もう歩くのは、1~2歩がやっとなので、おむつシートの上に寝かせました。そんな梅ちゃんが大好きだったベランダに行きたがり、1月7日はずっと日なたぼっこしていました。

 お気に入りのタワシでブラッシングをしてあげながら「いいぞ!梅ちゃん!その調子!」と今まで当たり前だったことが、こんなにも幸せな事だなんて…涙が止まりませんでした。これは人間の私たちの生活全般に言える事ですが…毎日、健康に過ごせる当たり前の日常に感謝です!

 1月8日、呼吸が苦しそうで、呼吸の度に身体が波打つのがわかりました。

 1月9日9時22分、梅ちゃんは私の腕の中で虹の橋を渡りました。

私の腕の中で息を引き取った梅ちゃん
私の腕の中で息を引き取った梅ちゃん

 もっと看病させてほしかった。でも、呼吸が苦しそうな梅ちゃんを早く楽にさせてあげたいという思いもありました。もしかしたらもう1度目を開けるんじゃないか?元気になってくれるんじゃないか?奇跡が起きるんじゃないか?とも思いました。

 この梅ちゃんのみとりをしたことで…

 もっとこうしてあげればよかったんじゃないか?という思いは多々あります。

 最後は家でみとれたことは本当によかったと思いますが、後悔はいくつもあります。

 いくら血液検査で異常がなくとも喘鳴呼吸の時に老猫だから…と見過ごしていたこと。看病においても、もっと強制給餌を梅ちゃんが楽に飲み込めるように上手に出来なかったのか?とか、保液の量はどうだったのか?とか、1番は梅ちゃんがどうして欲しかったのかをわかってあげてたのかな?など、もう少しこう出来てたらと考えるとキリがありません。

 少しずつ身体が硬くなっていく梅ちゃんを触ったり、抱っこしたり。週末に行うお葬式まで、ホットカーペットが大好きな梅ちゃんをドライアイスで冷やす事が可哀想でなりませんでした。

梅ちゃんに届いたお花に包まれて…
梅ちゃんに届いたお花に包まれて…

 地方にいる兄夫婦も電話口で泣いていました。みんなを幸せな気持ちにしてくれた20年でした。兄妹の竹ちゃんやももちゃん、お母さん猫のちゃいろちゃんと天国で遊んでほしいです。今月1月27日に梅ちゃんの1周忌法要をするときに、竹ちゃんと同じお墓に入れてあげます。

 梅ちゃんは本当にいい子で最高に可愛い猫でした。

カメラ目線が得意だったフォトジェニックな梅ちゃん
カメラ目線が得意だったフォトジェニックな梅ちゃん

 ありがとう!梅ちゃん!ずっと愛してるよ♡

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松島花
1989年東京都生まれ。『Oggi』(小学館)、『BAILA』(集英社)、『25ans』(ハースト婦人画報社)、『CLASSY』(光文社)、『ミセス』(文化出版局)などのファッション誌でモデルを務めるほか、CMやドラマにも出演。動物の保護活動に強い関心を持ち、オフィシャルインスタグラムアカウント(@hana_matsushima_official)とは別に保護活動を行う個人・団体を応援するアカウント(@hana_matsushima_animal)を開設している。
この特集について
猫のいる幸せ
3匹の猫と暮らすモデルの松島花さんは、保護犬や保護猫を助ける活動にも取り組んでいます。猫の魅力はもちろん、向き合い方や別れもつづります。
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