大雪の日に連れて帰った2匹の子猫 「竹」「梅」と名前をつけた
モデルとして活躍する松島花さんは、3匹の猫と暮らしながら保護猫や保護犬を助ける活動にも取り組んでいます。今回は、初めて猫を飼った8歳のころのお話です。
皆さん、だんだん寒くなってきて、猫がお布団の中に入ってくるうれしい季節になりましたね!!
最近のごろりん、ゴメズ、フェスターはというと…。
ついに3匹とも体重が4㎏台になり、ゴメズはごろりんの体重を上回り4.3㎏になりました。みんなすくすく成長中です。
そして今回は、私が8歳の時に初めて家で猫を飼い始めたお話をしたいと思います。
1回目でお話ししたように、地域猫の世話をしている母と、すぐに捨て猫や迷い猫を家に連れてくる5歳違いの兄がいる私にとって、家で飼ってはいないものの、しょっちゅう猫と触れ合っていました。ただ、兄が小さい頃からぜんそく気味だったので、飼うという選択は残念ながらありませんでした。
それでも猫が大好きな私と兄は、毎年クリスマスの時期になると「サンタさんに猫をお願いしてもいい?」と両親に聞いていました。すると父からは決まって「サンタさんは、生き物はプレゼントしてくれないんだよ〜!」と言われ、私と兄はしょんぼりしていたのを覚えています。
願い続けて ついに猫が来ることに
そうして何年か経ったある日、九州にいる母のお友達から「うちに猫が3匹生まれたんだけど、もらってくれない?」と電話がかかってきました。私の母は熊本出身なんです。その頃までには兄のぜんそくも治り、お医者さんにも猫を飼ってもいいと言ってもらえました。何年も私たちにお願いされ続け、母も大好きなことから、家族みんなで話し合って、ついに家に猫が来ることになったのです。私が小学校2年生の時です。
猫は11月13日に生まれたのですが、最低でも2カ月はお母さん猫と一緒にいさせてあげたいと思いました。なぜなら、子猫や子犬をあまりに幼い時期に母親から引き離すと様々な問題行動を起こしやすくなるからです。
日本でも生後8週齢(56日齢)以下の犬猫を販売目的で母親から引き離すことが禁じられてはいますが、実情はやはり小さければ小さいほど可愛くて売れるということから、生後49日齢規制に留まっています。それにより社会性や健康面などにおいて問題が起きている事は、想像に難くないでしょう。
そういう訳で、その年の年末に母の実家へ行ってお正月を過ごして新幹線で連れて帰ろうと計画をしました。九州へ行くまでの間、猫のトイレや砂を用意したり、キャットフードやおもちゃを買ったり、もう気持ちのワクワクが止まりません。
あんなに飼いたかった猫が家に来ると思うだけで、もう夢のようでした。家族みんなで名前も考え、和風の名前がいいね!と言っていろいろな名前を出し合いました。1回目で紹介させて頂きましたが、名字が松島なので「松・竹・梅」になるように、男の子に「竹ちゃん」女の子に「梅ちゃん」とつけました。
キャリーケースの中、寄り添う2匹
新年を迎え、いよいよ竹と梅に会う日が来ました。父は一足早く仕事のため東京へ戻っていたので、母と兄と私の3人で母のお友達のまかりちゃん親子と喫茶店で待ち合わせをしました。まかりちゃんが用意してくれていたキャリーケースをのぞくと、竹と梅は寄り添うように2匹くっついていました。
「かわいー!!!」思わず私と兄は声をあげました。竹は黒に胸元と足先がホワイトソックス、梅は茶トラです。
もう、うれしくてうれしくて、早く東京の家に連れて帰りたくなりました。そしていよいよ翌日新幹線で東京へ向かう日のことです。東京は大雪で、新幹線は途中ノロノロ運転になりながらも、無事東京に着きました。
寂しい思いはさせない、と誓った
駅のホームには父が迎えに来ていましたが、大雪のため駅は大混雑。家へ向かうタクシーもノロノロ運転、時間がかかってようやく家に着きました。私は、長時間の新幹線とタクシーでずっとキャリーケースに入っていた竹と梅のことが心配でたまらなかったので、家に着いてすぐに出してあげました。2匹は恐る恐る低い姿勢でキャリーから出できました。
自宅に着いたのは夜遅く、母と兄と私も長旅に疲れていたので、その日は抱っこしたい気持ちをグッと抑えて、まずは自由にお部屋を散策させてあげることにして、私たちは寝ました。
翌朝、起きてすぐ竹と梅を探すとソファの上で2匹ピッタリくっついて寝ていました。その様子を見て、お母さん猫から離してしまった事を悪く思い、たくさん愛情を注いで寂しい思いをさせないようにしよう、と強く思ったのを覚えています。
こうして、私たち家族の猫のいる生活が始まったのです。そして、今日は私が小学2年生の時、授業で作った竹と梅の絵本を抜粋してご紹介します。
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