人と猫が共生できる街へ 「支援サポーター」の募集開始

 野良猫による生活環境への被害が発生する中、人と猫との共生社会の実現を目指そうと、相模原市が今年度、「人と猫との共生社会支援サポーター」の募集を始めた。市はサポーターに、猫に関する市民からの相談に助言したり、「地域猫活動」に協力したりする活動に参加してもらう。

 市保健所生活衛生課によると、近年は住宅の密集化により、野良猫に関する苦情が多数寄せられているという。そこで市は今年度、猫による糞尿(ふんにょう)や繁殖などの課題解決を進めるため、「猫の適正飼養ガイドライン」を策定した。

 ガイドラインでは、人が猫と関わる際の基本的なルールを示している。不妊去勢手術を行うことや、飼い主が屋内飼育を徹底することなどを定めたほか、野良猫の世話をするときは置きエサをしないことや、トイレを設置して管理することなどを求めている。

 市は、市民の協力を得てガイドラインを推進していこうと、「人と猫との共生社会支援サポーター」の募集を開始。野良猫の不妊去勢手術を自主的に行う「不妊去勢手術サポーター」に登録されると、手術費用の一部が補助される(今年度分は終了)。また、市民からの相談に対する助言や、地域猫活動に協力する「相談サポーター」には、1回の活動につき800円の謝礼を支払う。

 同課は「野良猫に起因する課題解決には多くの市民の協力が必要。人と猫が共生できるまちづくりを進めていきたい」としている。

 サポーターは市内在住・在勤・在学の18歳以上が対象で、20分程度の養成講座を受ける必要がある。同課生活衛生班(042・769・8347)または同津久井班(042・780・1413)で受講の申し込みを受け付けている。

(石平道典)

朝日新聞
朝日新聞社の媒体に掲載されたおすすめの記事を紹介しています。

sippoのおすすめ企画

【出展受付中】sippo EXPO 2025

9/26-28@東京ビッグサイトで開催!ほかでは出会えない1万人のペット関心層が来場

Follow Us!
犬や猫との暮らしに役立つ情報をお届けします。