築地市場にいる野良猫の保護施設、中央区が建設へ 30匹を収容

 築地市場(東京都中央区)が10月6日、豊洲市場(江東区)への業務移転に伴い、83年間の歴史に幕を閉じた。これにともない地元の中央区は、市場内で暮らしていた野良猫約30匹を保護して収容する施設を建設することを決めた。区によると、東京23区が猫の保護施設を建設するのはおそらく初めてだという。

 保護施設は、晴海臨海公園内(中央区晴海)に建設する。空調や水道を備えた鉄骨造り平屋建ての建物2棟(計約29.2平方メートル)で、2019年4月オープンの予定。整備費は電気、水道工事などを含めて約5600万円で、関連予算案が同区議会で可決された。

 市場の移転によって、猫のえさが少なくなることや、解体工事にともなって事故に遭う恐れがあること、他の地域に移り住む可能性があることから、同区は保護施設の新設を決めた。

 完成した施設は、市場内で猫の保護活動を続けてきた民間団体に無償で貸し出し、市場内で保護された猫の飼育や譲渡先を探すための拠点として活用してもらう。猫のえさ代や水道・電気代など運用にかかる費用は民間団体側が負担するという。

 区によると、すでに市場内に住んでいた約30匹の猫のほとんどが民間団体により保護されたという。

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sippo編集部が独自に取材した記事など、オリジナルの記事です。

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