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夏の水分補給は大丈夫? 療法食のウェット缶が新登場!

 猛暑が続いていますが、ペットペアレンツのみなさん、愛犬・愛猫の水分補給は万全ですか?
人間も動物も熱中症には要注意!特にペットたちの水分管理は飼い主さん次第です。
とはいえ、一体どうしてあげたらいいんだろう…と思っていたら、うってつけのセミナーが開催されました。

 今回のセミナーは、自然派フードで知られるブルーバッファローが開催する『ブルーアカデミー』。獣医師や動物看護師を対象に、ペットの健康維持や病気治療の観点から見た食事管理などについて、最新情報の講演が行われました。

 今回の講師はリーアン・ダリストートゥル氏(ブルーバッファロー社米国学術部長・獣医学博士)、森昭博氏(日本獣医生命科学大学講師)、坂根弘氏(ブルーバッファロー・ジャパン学術部部長、獣医師)のお三方。

 ペットの嗜好性が高く「よく食べてくれる」と好評のブルーバッファロー療法食からウェット缶がデビューしたことを受けて、
・ウェットフードとドライフードの特性の違い
・水分摂取と健康の関係
・健康トラブルのケア療養と食事管理
についてのお話を伺うことができました。

新登場したブルーバッファロー療法食のウェット缶
新登場したブルーバッファロー療法食のウェット缶

ウェットフードは「獲物」に近い栄養食!

 リーアン・ダリストートゥル先生によれば、現在アメリカではウェットフードもよく活用されているといいます。

 ウェットフードに含まれる水分量は60~87%。対して、ドライフードは約8%。
しかし、ウェットフードはただ単に水分の割合が高い、というだけではないのです。

リーアン・ダリストートゥル氏(ブルーバッファロー社米国学術部長・獣医学博士)
リーアン・ダリストートゥル氏(ブルーバッファロー社米国学術部長・獣医学博士)

 犬用/猫用ともに、ウェットフードは肉類(脂肪含む)にスープ、ビタミン類やミネラル類のもととなる原料を合わせて加熱・殺菌して作られます。
すべてがそうだというわけではありませんが、ウェットフードの場合、
・水分含有量が多い(60~80%)
・肉成分が多いため高蛋白質
・エネルギー源となる脂肪も豊富(療養の目的によっては低脂肪タイプもあります)
・炭水化物は低め
という特徴(=動物の身体の組成に似ている)があります。
それが何を意味するかというと、
動物の身体に含まれる水分は、40~80%程度。組成が動物に近いフード、ということは特に肉食の猫にとっては、味といい内容(栄養や水分量)といい「獲物から得られるものに近い」というわけです。

 また、ウェットフードは歯ざわりも柔らかく、シニアや療養中のペットなど、硬い食べ物が辛い状況の動物には食べやすいという大きなメリットも。
目分量で与えがちなドライフードに比べて、ひと缶単位で与えるので給餌量が管理しやすい(肥満対策にも!)という特長もあります。

 もちろん、ドライフードにもメリットがあります。
・均一な栄養組成(むらがない)
・少量で高栄養なので妊娠授乳期のペットに効率よく栄養補給できる
・量が調節しやすい。自由給与できるので、少量ずつ食べる子に最適(食の細い子など)

 自身のペットの症状を注意深く見ながら、かかりつけの動物病院の先生に、ウェットやドライの使い分け、適切な与え方に関して相談してみてください。

療養中のペットの食事は…?

 ブルーバッファローのフードは、獣医師の処方によって与えるもの。特に療養中のペットの食事管理には強い味方です。ペットの健康トラブルも人間並みに複雑化している昨今。いくつもの症状が併発することも珍しくありません。そんなペットにこそ、適切な栄養分と水分を取ってほしいもの。そんな飼い主さんに心強いアドバイスをくださったのは森 昭博先生でした。

森 昭博氏(日本獣医生命科学大学講師)
森 昭博氏(日本獣医生命科学大学講師)

 犬や猫の糖尿病治療と食事療法についての講演の中で、特に印象的だったのは「喜んで食べてくれることの大切さ」でした。健康トラブルの際、食事の内容に気を遣うのは人も動物も一緒。この症状には、あれがいい・あれが良くない、とつい神経質になりがちですが、先生によれば「基礎的な疾患のほかに併発している症状がある場合、その併発している症状を優先するべきだ」そうです。

 大切なのは「栄養バランスのよい食事」を「毎日」「一定量」、食べてくれること。そして適切な水分管理ができていることです。そうでなければ、せっかく投薬してもしっかりと体に吸収されず、効果が薄れてしまいます。どんな慢性病があって、加えてどんな症状を併発しているのか。事情は個体ごとに違いますが、積極的な治療のためにも、まずは食べることで基礎体力を維持することが大事。特にウェットフードはドライフードに比べて炭水化物が少なく、繊維質も豊富で高たんぱく。喜んで食べてくれる嗜好性の高さも魅力だとか。

 ご自分のペットの状態に合わせた食事はどんなものなのか。量・内容ともに、かかりつけの先生にじっくり相談してみるのがよさそうです。

ペットの飲水量、知ってますか?

 冒頭にも書いた通り、この酷暑はペットたちにとっても深刻!
ちゃんとお水は飲めている?水分量は足りている? 食事と違って推し量りにくいのが、ペットの飲水量です。
今回のセミナーでは、気になる飲水量とフードとの関係についてもレクチャーがありました。

■一日に必要な給水量を知る

 動物の身体のうち40~80%が水分ですが、そのうち数%が失われただけでも、命に危機的な影響を与えることがあり、体重の15~20%が失われると致死的だといわれています。

 動物の一日あたりの必要水分量は、1日当たりの必要エネルギー量の数値とほぼ同じ。
安静時のエネルギー必要量(人間でいう基礎代謝)に対して、犬なら1.6倍、猫なら1.2倍の係数をかけて導き出します。
そうして導かれた数値の単位を、kcal(キロカロリー)からml(ミリリットル)に換えるだけでいいのです。
ではその水分を、動物はどうやってまかなっているのでしょう。
それは大きく分けてふたつ。
・代謝水
・食物由来水分と飲水(経口摂取) です。

 代謝水というのは、体内で作りだされる水分のこと。
哺乳類は体内で糖分と酸素が結びついてエネルギーに変わりますが、その際に排出されるのが二酸化炭素と水。エネルギーが生まれるとき、副産物として体内で水が作られているのです。
当然、それだけでは足りません。そこで、食事や飲水によって口から水を取り入れる必要があります。

■どれだけ水を飲んでいるか知るには

 フードに比べて、どのくらいの水を飲んでいるかを把握するのは難しいものです。そこで愛犬・愛猫が一日にどのくらい飲んだかを測る方法も教えてもらいました。

 用意するのは、計量カップと500mlが入るペットボトル(空っぽのもの)、水用のお皿です。
計量カップで500mlの水を測り、ペットボトルに入れます。ペットボトルから適量を水用のお皿に移し、お皿が空っぽになったら、ペットボトルから補充します。

 一日が過ぎたら、ペットボトルに残った水と、お皿に残った水を合わせて、計量カップで測ります。
最初が500mlですから、差し引きして出た数値が一日に飲水した量ということになります。
さて、あなたのペットの飲水量は、一日に必要な量に届いているでしょうか。

猫は脱水しやすい? 水分補給の重要性

 もうひとつ、興味深いトピックスがあります。
犬はドライ・ウェット、どちらを食べていてもよく水を飲む傾向にあるのに対し、猫はあまり水を飲まない(のどの渇きに鈍感である)という傾向があるというのです。

 猫の祖先は、乾燥地帯に適応して生息していたリビアヤマネコだといわれています。
水の少ない土地で生き延びられるよう、尿を濃縮して水分を体内に留める能力が備わっている。つまり、渇きに強いのです。

 その、本来持っている特徴がアダになって、猫は脱水状態にあってもあまり水を飲まない傾向にあるのです。しかも、シニアになればなるほどのどの渇きには鈍感になるといいますから注意が必要です。
そこで、ドライフードよりも水分を多く含んだウェットフードにしたほうが、食事を通してより多くの水分を取り込める、というわけです。

坂根 弘氏(ブルーバッファロー・ジャパン学術部部長、獣医師)
坂根 弘氏(ブルーバッファロー・ジャパン学術部部長、獣医師)

 いかがでしたか?

 全体を通して印象的だったのは、どの先生も「食べてもらわなければはじまらない」と話していたこと。毎日、決まった量の食事を食べ続けてくれること。それはペットケアにとって、とても大切なことなのです。そのためにも、栄養組成と同じぐらい、嗜好性が重要なのです。

 自然派として人気のブルーバッファロー療法食から新発売のウェット缶ですが、ご購入はかかりつけの動物病院にご相談ください。野性の状態で口にする食事により近い組成を考え、穀物類は不使用(低炭水化物)。人間に近い環境では不足しがちなビタミンEやC、抗酸化栄養素を豊富に含んだヘルシーフード。

 ご自身のペットの食欲や飲水量、排せつの量や回数など、少しでも気になることがあったらかかりつけの先生に相談を。おいしくて食べやすい、ペットが喜んで食べてくれるブルーバッファロー療法食のウェット缶なら、状況に応じた栄養摂取や給水の改善に役立つことでしょう。

浅野裕見子
フリーライター・編集者。大手情報出版社から専門雑誌副編集長などを経て、フリーランスに。インタビュー記事やノンフィクションを得意とする。子供のころからの大の猫好き。現在は保護猫ばかり6匹とヒト科の夫と暮らしている。AERAや週刊朝日、NyAERAなどに執筆中。
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