耳の不自由な白猫「アキレス」が予言 サッカーW杯ロシア大会

ユニホームを着て、サッカーボールの脇に座るネコのアキレス=2018年6月5日、ロシア・サンクトペテルブルク、高野遼撮影
ユニホームを着て、サッカーボールの脇に座るネコのアキレス=2018年6月5日、ロシア・サンクトペテルブルク、高野遼撮影

 サッカー・ワールドカップ(W杯)では、2010年南アフリカ大会で試合結果を次々と的中させたドイツのタコ「パウル君」が話題を呼んだ。ロシア大会でも「予言」を担う動物がいる。耳の聞こえない白ネコ「アキレス」だ。事前の大会では4試合中3試合で的中。すでに国内では人気者になっている。

 ロシアの古都サンクトペテルブルク。エルミタージュ美術館に、そのネコはすんでいる。世界遺産の壮大な建物の階段を下り、地下の扉を開けると、薄暗い地下室の至るところにネコの姿があった。その数、70匹。ネコの「秘書役」というマリア・ハルツネンさんによると、美術品をネズミから守る「警備員」として大切にされているという。

 そんなネコたちに「大役」の依頼が舞い込んだのは1年前。W杯のテスト大会でもあるコンフェデレーションズカップに向け、「予言役のネコを1匹選んで欲しい」とサッカー協会から依頼があった。

 美術館職員らの目に留まったのが「アキレス」だった。真っ白な毛並み、青い目、折れた尻尾。魅力的な外見に加え、「耳の聞こえないネコに幸せを与えたい」という思いもあった。

(サンクトペテルブルク=高野遼)

朝日新聞
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