滝川クリステルさんと柴咲コウさん 保護犬・猫との生活を明かす
東日本大震災で被災したラブラドールレトリバーの「アリス」を引き取った滝川クリステルさん。保護猫カフェからオッドアイの白猫「のえる」を迎えた柴咲コウさん。お二人のスペシャル対談から、ペットとの暮らしについて前回収まり切らなかった未公開部分をご紹介します。
(末尾に写真特集があります)
(構成・文/浅野裕見子 撮影/植田真紗美)
◆保護犬・保護猫を引き取って
滝川 被災ペットは、引き受けても、すぐには飼い主になれないんです。本当の飼い主が見つかるかもしれないから。だから最初は私も「一時預かり」でした。
柴咲 事情が事情ですものね。
滝川 そして私が預かっていた時に、元の飼い主さんが判明。ですが、大型犬と一緒に暮らせる環境になかったので、正式に私が譲り受けたんです。引き取った後、元飼い主さんと直接連絡をとることは禁じられているんですよ。
柴咲 えっ? そうなんですか?
滝川 後になって「やっぱり返して欲しい」っていうことになったら、お互い辛い思いをする。だから、連絡は保護団体が仲介するんです。
柴咲 そうなんですね……。
滝川 だから私は、取材や財団(クリステル・ヴィ・アンサンブル)の広報活動、インスタグラムなどには、なるべく「アリス」と一緒に出るようにしているんです。元気にしてますよって、見てもらいたくて。
柴咲 私の「のえる」も、元は保護猫カフェから。猫カフェって、なんだか抵抗があったんですが、保護猫のシェルターになっているって聞いて、行ってみたんです。
滝川 「のえる」は元野良だったの?
柴咲 ええ。でも、生後すぐに保護されて野良生活はほとんどなかったみたい。似たような月齢の子たちと一緒に育ったので、とっても社交的。猫社会のこともちゃんとわかっていて、しつけの必要もありませんでした。次に来た「るな」がまだ生後3週間だったんですけど、「のえる」はすぐに良いお姉さんになってくれました。
滝川 毎日3時間おきに起きて、「るな」ちゃんにミルクをあげてたって、言ってましたよね。
柴咲 大変でしたけど、それでもできちゃうもんなんだなーと、我ながら感心しました(笑)
◆アリスの「おもてなし」
柴咲 犬の生活って、規則正しそう。お散歩とかあるし。朝も早いんですか?
滝川 それがね、この子、その辺の配慮ができるんですよ(笑)。私が前の晩遅かったりすると、寝かせておいてくれるの。
柴咲 偉い!
滝川 その分、お客さんがいると、被害が出る。
柴咲 お客さんが被害?
滝川 家族や友達がうちに泊まると、朝、「アリス」が起こしに行くんですよ。それも、足の裏をなめるの。
柴咲 ぎゃー!
滝川 顔をのぞき込んで、ヨダレたらしたり(笑)
柴咲 あははは!
滝川 なるべく夕方、一度は家に帰って、夕ご飯をあげるようにしてるんです。そうするとね、5時ごろ、外で音楽が鳴るでしょ。
柴咲 夕焼け小焼け、とか?
滝川 そうそう、あれ。あの音が聞こえると、ご飯だと思ってそわそわするの。
柴咲 それが「アリス」なりの習慣なんですね。猫もそういうサイクル、ないようであるなあ。昨年、若いほうの「るな」が亡くなってしまって。もう深夜の運動会がなくなっちゃった……。
滝川 動物と暮らすのは大変。でもそれを全部引き受けてもあまりあるほど、いろんなものを与えてくれますよね。
柴咲 動物は絶対、自分より先に逝ってしまう。辛いこともあるけれど、命の大切さ、すばらしさを、身をもって教えてくれる存在だと思いますね。
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