ブラッシングに「クゥ~」 声をあげる猫の気持ちは?
猫たちは、冬場はどんどん毛が生えて、あまり抜けません。そのせいか、ついついブラッシングを忘れがちになってしまいます。
飼い猫の中でも、ブラッシングが好きな猫、あまり好きではない猫がいるかと思いますが、我が家には、両方のタイプの猫がいます。いや、どちらも好きなのかもしれないけど、ちょっとタイプが違います。
活発なサビ猫あんずは、ブラッシングが大好き。ブラシを見せるだけで、ニャーと喜び、ゴロンと横になって、ブラッシングの催促をします。
強めにブラシをかけてやると、“あぁ~効くわ~”とでも言ってるように「クゥ~~」と鳴いて目を細め、お手々を丸くさせます。私もマッサージは強めが好きなので、同じタイプのようです。
あんずはブラッシングをしていると、自分で寝返りを打って、まんべんなくブラシをかけるように促してきます。
全身をブラシすると、結構毛が抜けるので、ブラシの後は“コロコロ”して細かい毛を取り除きます。
コロコロとは、部屋の細かいごみを取る粘着テープのこと。あんずは身体に直接粘着テープを当てるのも大好きで、私がコロコロを手にすると、すぐに寄ってきます。
掃除のために手にしたときも、「ウニャニャ」と鳴いて寄ってくるため、あんずを“コロコロ”してやってから、掃除に取り掛かります。
一方、モモはブラッシングが苦手。いや、本当は好きなのですが、極度のビビり体質のため、“ブラシ”や“コロコロ”などの道具を恐れているようなのです。
モモはあんずよりも毛がみっしり生えているので、マメにブラシしないと、自分で舐めとって沢山毛を飲み込んでしまいます。なので、モモのほうが、ブラシが必要だったりします。
モモにブラシを見せると、ビクビクして、後ずさりしてしまいます。無理に捕まえても嫌がるので、まずはあんずにブラシをかけて、モモをおびき寄せます。
「あんずちゃん、気持ちいいでしょ、楽しいねえ」
「にゃぁ~~」
と、仲睦まじい様子を見せつけられたモモは、うらやましくなり、近寄ってきます。
そこを、すかさず捕まえてブラシしてやると、「甘えたい」気持ちがブラシの恐怖に勝り、顔は緊張しつつも、ゴロゴロと喉を鳴らし、徐々に「怖いけど気持ちいい……」といった感じでブラシをさせてくれます。
コロコロの場合はもう少しやっかいで、“自分がコロコロされているところ”を見ないようにやってあげるのが大切です。
モモの首あたりに左手で壁のようなものを作り、右手でコロコロしてやると、コロコロの感触は気持ちが良いようで、ゴロゴロ言ってくれます。
すると、今度はあんずがうらやましがり、“私もやって!”とばかりに、モモの横に身体を横たえます。
そしてまた、あんずをブラシし、コロコロ……。モモもすり寄ってくるので、ブラシ&コロコロ……。
と、何だかんだで、最終的には、結局2匹ともブラシ&コロコロのコンボを催促する流れになります。
その様子を見ていると、猫たちはブラシそのものが好きという以上に、“私のお世話をしてくれているわ~”みたいな雰囲気が好きなんだろうなと感じています。
ブラッシングは、猫との大切なコミュニケーション。冬場も忘れず、いっぱいしてあげたいと思います。
(ヤスダユキ)
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