殺処分ゼロめざして、野良猫70匹に不妊・去勢手術

麻酔から覚めた猫をボランティアがケージに移していった=岡山県備前市日生町
麻酔から覚めた猫をボランティアがケージに移していった=岡山県備前市日生町

 岡山県備前市日生(ひなせ)町の市日生総合支所で23日、野良猫の不妊・去勢などをする「日生 一斉TNR」があり、約70匹の猫たちが手術や治療を受けた。猫の殺処分ゼロに取り組む広島市のNPO法人「犬猫みなしご救援隊」や地元ボランティアらが活動に取り組んだ。


 TNRは捕獲(Trap)、不妊・去勢手術(Neuter)、元の場所に戻す(Return)を意味する。救援隊の中谷百里理事長(55)や地元ボランティアによると、新鮮な魚介類が並ぶ「五味の市」周辺などに野良猫が多く、救援隊へ出動要請があった。県内では岡山市内などでTNRの活動はあったが備前市では初めてという。


 前日に捕獲され、麻酔で眠った猫たちが手術や感染症予防のワクチン接種、歯の治療を受けた。「岡山TNR実行委員会」(岡山市)のメンバーも加わり、眠りから覚めた猫をそっと抱いてケージに入れた。中谷理事長は「猫たちには人に迷惑をかけず可愛がられながら一生を過ごして欲しい」と話した。


(雨宮徹)

朝日新聞
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