猫への愛情は年々深まる? 子猫の頃の写真を探すと新たな発見が
2015年10月。野に咲く花のように、ひっそりと始まったこの連載。今回、静かに100回目を迎えることができました。どこにも回数が書いておりませんが、確かに100回なのです。
これもひとえに、どこのどいつとも分からない私などの駄文を読んでくださっている皆々さまのおかげです。ありがとうございます。
連載当初は、私が猫嫌いだった過去について書いたり、現在一緒に暮らしている2匹の猫との出会いをご紹介しておりました。最近は、猫との日常を書き連ねております。
動物も人も、赤ちゃんの頃が一番カワイイ、などと言いますが、飼っているペットに関しては、年々カワイくなっていくというか、愛情が深くなるものなのではないでしょうか。
最近、2匹の愛猫がかわいすぎて、愛が爆発してしまうことがあります。愛が爆発するというのは、猫をかわいがりたい気持ちが大きすぎて、気持ちがはじけることです。
そんな時は、1999年の大ヒット演歌「孫」を「猫」で替え歌にして歌い、最終的に「かわいい、かわいいぃぃ」とつぶやき、猫に頬ずりをします。猫らは突然のことにビクッと驚き、困惑しながらも受け入れてくれます。
猫の過去の写真を見て、ほくそ笑むこともあるのですが、何せ子猫の頃の写真がほとんどありません。
私自身が猫との生活に慣れなかったから、猫が警戒するから、などの理由でカメラを向けることがほとんどなかったことが原因ですが、その頃の携帯電話(ガラケー)で撮影していたわずかな写真の所在が分からない、ということも原因のひとつかもしれません。
管理がいい加減な人間の「携帯を変えると、写真がなくなる(消えたわけではない)」という“あるある”です。
でも、どうしても子猫の頃の写真が見たい!ということで、猫らが保護されていたNPO団体HPの“里親募集”のページを見に行きました。
もちろん、現在保護されている猫たちの紹介が主なのですが、過去に飼い主が決まった猫たちの写真も残っているのです。
保護されていたのが6年も前のことなので、探すのに難儀しましたが、保護されていたときの名前と、保護されていた場所やキャッチコピーなどを駆使して検索。
すると、あった!サビ猫あんずと、キジトラ猫モモの子猫の写真が!!
どちらも、3~4か月の頃でしょうか。あんずは特徴的な顔の柄がそのままで、身体は小っちゃくてかわいいのなんの~。今ではすっかり貫禄が出たモモの、あどけない表情もたまらない!
そこで、写真だけでなく、新たな発見がありました。
猫たちの性格の一口メモが添えられているのですが、それを読んで「この猫にしよう!」と決めたわけではないため、ほとんど忘れていたのです。
その一口メモに、あんずは“ちょっと臆病で穏やかな子”とありました。
今でこそ、来客にもそれほど動じず、いつも元気いっぱいに暴れているあんずの元々の性格は、“ちょっと臆病で穏やか”だなんて、ちょっと驚きました。
確かに、あんずは傍若無人な振る舞いをしつつも、そこまでひどいイタズラはしないし、同居猫・モモや飼い主に対する優しさもあります。
ということは、あんずって、家だから自由にふるまっている、内弁慶ってやつかしら?……何それ、かわいすぎるんですけど!!
と、また、愛情が爆発!
また、モモの新たな発見は「人に慣れているので、捨て猫だと思います」との記述でした。
モモは来客が苦手で、家に来た時も慣れるまで時間がかかりました。なので、完全な野良猫なのかな……と思っていたのです。
元々は慣れていたけど、怖いのかな。モモが保護される前に何があったか分かりませんが、辛い過去を思うと、ちょっと涙が……。モモちゃーん!これからは、うちで幸せに暮らそうね!!
と、又々、愛情爆発。
私は元々、猫と共に暮らすのが初めてだったので、最初は「かわいい!かわいい!!」というように、いわゆる“猫可愛がり”していませんでした。
それが、まさかこんなことになるなんて…飼ってみないと分からないものです。
つかず離れずの関係で暮らしてきたからこそ、猫と良い関係だったけど、私の愛が強すぎると嫌われちゃうかもな……というのが今後の心配です。
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