野良猫にかまれた女性が死亡 マダニ媒介の感染症か
厚生労働省などは24日、野良猫にかまれた50代女性が昨夏、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染し、死亡していたと明らかにした。マダニが媒介する感染症として知られるSFTSだが、今年に入りペットの猫や犬からのウイルスの検出事例もあり、厚労省は注意を呼びかけている。
厚労省や国立感染症研究所によると、西日本に住む女性は、衰弱した野良猫にかまれた後にSFTSを発症し、その後亡くなった。SFTSに猫が感染していたかどうか確認はできていないが、猫には血小板の減少などSFTSとみられる症状があった。また女性はマダニにかまれておらず、猫にかまれて発症した可能性が高いとみられる。これまでに哺乳動物から人への感染は例がない。
厚労省によると、飼育する猫や犬がSFTSを発症するのはまれ。野生動物との接触を避け、ペットがマダニにかまれないよう、ペット用の駆除剤を使うことや、犬や猫が体調不良の際には動物病院を受診することを勧めている。
同省によると、SFTSウイルスを保有するマダニは地域や季節によるが、高くて数%。SFTSは発熱や全身の倦怠(けんたい)感などが出て、重症化すると死亡することもある。
(福地慶太郎)
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
Follow Us!
編集部のイチオシ記事を、毎週金曜日に
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。
動物病院検索
全国に約9300ある動物病院の基礎データに加え、sippoの独自調査で回答があった約1400病院の診療実績、料金など詳細なデータを無料で検索・閲覧できます。