不運な犬猫、新たな飼い主へ 保護団体を表彰
迷い犬や保健所に保護された犬や猫を引き取り、新たな飼い主への橋渡しをする活動を、山口県周南市で続けている。「不運な動物を一匹でも救いたい」との思いからだ。15人ほどのメンバーと50人ほどのボランティアで、年間100~200匹を、新たな飼い主と引き合わせている。
代表の橋本あき子さん(55)は日中の仕事を終えると、市内にあるシェルターに向かう。引き取って、新たな飼い主を探している50匹ほどの犬や猫にエサをやり、散歩に連れて行き、一緒に遊んで人に慣れさせる。帰宅が午後11時を過ぎることもあり、エサは寄付されたものを除いても年に10万円ほどかかる。負担は大きいが「動物って純真無垢(じゅんしんむく)で可愛いですから」。
会を立ち上げたのは2010年。ある日、知人から「傷ついた犬が公園にいる」と電話を受けた。行ってみると、歩けなくなった中型犬がうずくまっていた。両足にワイヤが絡まり、深く傷ついていた。すぐに動物病院に連れて行った。これをきっかけに、同僚2人と活動を始めた。
活動は広がり、メンバーも増えた。それぞれが役割を分担してシェルターでの世話や譲渡会を開いているが、一時的な預かりや入浴など、ボランティアの手も欠かせない。活動を知った人たちが寄付してくれる、ペットフードやトイレシートも助けになっている。
「『可愛い』だけでは動物は飼えない。多くの人と協力して、幸せに暮らす動物を増やしたい」と橋本さん。地道に命を救う取り組みを、これからも続ける。
(加茂謙吾)
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