愛犬のストレス度、心拍リズムの変化でキャッチ

 ペットの犬に装着したセンサーで「心の状態」を測定――。そんな手法を開発したと大阪府立大が発表した。ストレスの度合いを心拍を測定して読み取るという。


 人がストレスを感じると自律神経が影響を受け、心拍のリズム(間隔)が微妙に変化する。人のストレス度測定は実用化されているが犬は心拍数と関連がある呼吸数が、安静時は少ないため測定に適さなかった。


 島村俊介准教授(獣医学)らは新たな解析法を開発、リズムのゆらぎの程度をうまく指標化できるようにした。安静状態のビーグル犬5頭に緊張状態になる薬を投与すると、ゆらぎの指標は投与前の1%に減り、ストレス度が上がったことを確認できた。健康管理や病気の早期発見につながる可能性もあり、2、3年後の実用化をめざし、シャープと共同で開発を進めている。


 島村さんは「ご飯や音楽の好き嫌いといった犬の心の内が分かるようになる」と話す。ちなみに猫は、犬と比べて心拍のゆらぎが小さく、今回の手法はそのまま使えないという。


(石倉徹也)

朝日新聞
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