犬だって、いろいろあるんだよ 柴犬流 シカトの極意④

犬が飼い主を無視するような態度をとることって結構ある。何故そうなってしまうのだろうか?改善方法なども含め、紹介しよう!

Text : Daizo Okauchi Photos : Teruhisa Tajiri

監修:西川文二先生


 

とった獲物は渡さない これ、野生の本能です

 海は飼い主を無視する時がたまにある。まずは、散歩中にセミを見つけ、拾い食いをした時。「やめなさい」と注意しても、シカト。捕えた獲物を放そうとはしない。

 また、家の中では、朝方に海をケージから出すのだが「出なさい」と言っても気分が乗らなければ無視するのだそう。

「以前は、オヤツを使えば呼びかけても無視することはなかったのですが。最近はひっかからないこともあります」と苦笑い。

 時々、彩良菜さんのことを無視することもある。普段からとても仲良しのふたり。取っ組み合いや押し合いっこなどスキンシップをすることがある。一緒に遊ぶことも多いのだが、気分が乗らなければ誘われても聞こえないフリをするのだそう。

 海もそろそろ大人の男、ひとりになりたいこともあるのだろう。オヤツにもひっかからなくなってきてるし。かっこいいぜ海!

柴犬だって大人になるといろいろあるんすよね

ちょっと今は疲れてるんで

 遊んでほしいー、と語りかける彩良菜さん。しかし、疲れているのか、その誘いを無視する海。気分屋なのだろう。

好きな場所から出たくない!

 狭い場所に入るとなかなか外に出てこない。この日は、外での撮影のために散歩に連れていこうと「おいで」と誘われるがシカト。しょうがないから、強引にテーブル下から連れ出して、リードの装着に成功。力技は無視ができないのである。

動かないと決めたらテコでも動きまへん

 散歩中に途中で疲れると芝生の上に寝転がり、「行くよ」と言っても、聞こえないフリをするという。見よ! この決意を固めた男の表情を! ものすごくマイペースな海なのであった。

番外編 これだけはシカトできない!

お客さんが大好き! いつでもお出迎え

 来客が大好きな海。誰かが玄関先にいるのを見つけると、柵の間から顔を出してどんなに疲れていても嬉しそうにお出迎え!新しい刺激を無視することはできないのだ。

監修:西川文二先生

Can!Do!Pet Dog School主宰。公益社団法人JAHA認定家庭犬インストラクター。環境省主催「動物適性飼養講習会」講師。科学的な理論に基づくトレーニング方法は、多くの飼い主に支持されている。著書に『いぬのプーにおそわったこと』(サイゾー)

sippoのおすすめ企画

【出展受付中】sippo EXPO 2025

9/26-28@東京ビッグサイトで開催!ほかでは出会えない1万人のペット関心層が来場

Follow Us!
犬や猫との暮らしに役立つ情報をお届けします。