猫ともっと幸せに! 猫にやさしい動物病院
秘けつは気軽に相談できる関係性
猫は病気になってもわかりにくい生き物だといわれています。犬のように痛みや苦しさをわかりやすく表現することが少なく、いつもと少し様子が違うのが何となく気になって動物病院を受診してみたところ、すぐに治療が必要な病気だったというケースも少なくありません。都内で猫の保護活動を行っている、インスタグラマーのてこさん(インスタグラムはこちら)も、一緒に暮らす保護猫の様子がいつもと少し違うことに気づき、動物病院を受診したところ、腸の一部が別の腸の部位に入り込んでしまう「腸重積」という病気が見つかったそう。
「すぐに緊急手術をしていただいて助かりました!もし、あのまま大したことないだろうと見過ごしていたらどうなっていたかと思うと、動物病院を受診して本当によかったと、今でも思います」
けがをしている猫を保護することが多いてこさんは、日常的に動物病院に通っているそう。ささいなことでも相談できる関係性を獣医師と築けていたために、腸重積という病気の発見につながったといいます。
「ふだんから獣医師さんとよく会話をし、ちょっとしたことでも相談しやすい間柄を築くよう心がけています。 獣医師さんとの関係性がなければ、病院から足が遠のいてしまいそうで……。そうすると病気に気付くのが遅れ、むしろ猫に苦しい思いをさせてしまったり、命に関わるような事態になってしまうこともあると思うんです」
猫好きの獣医師による猫と飼い主のための病院づくり
一方で、せっかく動物病院を受診しても、忙しそうな獣医師にあれこれ聞くのは申し訳ないと思う人も多いよう。
臨床経験のある獣医師が24時間365日電話相談に応じる「電話どうぶつ病院Anicli24」は、日本初の獣医療サービス。かかりつけの動物病院をまだ持っていないという人や、病院を受診するほどかどうか悩む場合などに相談をしやすいと好評で、毎月2000件もの電話に対応しています。そんなAnicli24院長の三宅亜希先生は、電話相談を通して、飼い主の皆さんがいかに聞きたいことを聞けずにいるかという実態に驚いたそうです。
「しつけや食事、病気のことなどありとあらゆる相談を受けます。かかりつけの動物病院があっても聞きたいことを聞けずに私たちに電話相談をする方がたくさんいらっしゃいます。わからないことがあれば遠慮せずに獣医師に質問をしてみるといいですよ。獣医師と信頼関係を築くことにもなります」
そもそも猫は自宅から連れ出されることにストレスを感じてしまうものですが、よりスムーズに動物病院を受診するためにできることはあるのでしょうか。三宅先生に聞いたところ、病院に行く時だけキャリーケースを持ち出すようにしていると、キャリーケースを見ただけで猫は嫌がってしまうと教えてくれました。
「家の中で、ふだんからキャリーケースを隠れ場所として自由に出入りさせておくといいですよ。中におやつを入れるなどして、猫がキャリーケースの中でストレスを感じないようにすることも大切です。また、猫を洗濯ネットの中に入れて受診すれば、猫が脱走するのを防げますし、獣医師としても猫を扱いやすく、診察がしやすいです」
健康診断やワクチン接種などで定期的に動物病院に通い、猫がそれほどストレスを感じなかったという経験を重ねれば、病院嫌いを和らげることにもつながると、三宅先生。
動物病院には猫以外の動物がいることも、猫にとっては大きなストレスになりますが、最近では猫専門の病院や、専門でなくても猫に配慮した病院づくりをしている「キャットフレンドリークリニック」というところもあるようです。
「このキャットフレンドリークリニックは、猫の診察だけを受け付ける『キャットアワー』という時間帯を設けたり、猫専用の待合室や入院施設を作ったりしている猫に優しい病院です。『ねこ医学会(JSFM)』のHP(http://www.jsfm-catfriendly.com/)では、全国にあるキャットフレンドリークリニックの認定病院を検索できるので、参考にしてみてください」
もしもの時には悩みをできるだけ少なくしたい!
いくら健康に気を付けていても、突然猫が病気になってしまうのは仕方のないこと。苦しんでいる猫を前にすると、飼い主はただでさえパニックに陥りがちなのに、治療費が高額になってしまうような場合には、心の負担がさらに重くなってしまいます。そうしたもしもの場合に備えてペット保険に加入しておくことも、様々な面で大きな支えになります。
「ペット保険に加入していたことで、迷うことなくベストな治療を選択できれば、飼い主の心の負担も和らぎますし、何より病気の治療に専念できると思います」と、三宅先生。
最近では、通院も補償の対象となる保険も登場しています。経済的負担が軽くなれば、動物病院に足を運びやすくなり、病気の早期発見につながるケースも増えてくるかもしれません。長期的に見れば、あらかじめペット保険に加入している方が、経済的負担が少なくて済む場合も少なくありません。
かかりつけの動物病院をもち、獣医師の先生と信頼関係を築いたり、ペット保険に加入してもしもの時に備えたりするのも、すべては猫の幸せを思うがゆえ。
「いつ何時猫が病気になるかはわからないですよね。何かあってからペット保険を考えるのでは経験から遅いと実感しました。ですので今では保護猫を里親さんに譲渡する際にはよく話し合いをし、猫を生涯大切に守っていくためにペット保険も一つの選択肢としていかがですか、とオススメしています」
とてこさんは言います。猫が腸重積を患った経験から、ペット保険の必要性を切実に感じたそう。
「その上で、小さなことでも気になることがあったら、まずは獣医師さんに相談してみることが大切。飼い主の勘は意外に当たると思います。誰よりも近くにいて、誰よりも愛情を注いでいるからこそ、飼い主にしかできないことってあると思うんです」
偶然にもてこさんと同じ言葉を、三宅先生からも伺いました。猫ともっと幸せに暮らすために、飼い主にしかできないこと、これから始めてみてはいかがでしょうか。
飼い主さんだからできること
愛猫・愛犬との幸せな暮らしのために病気やケガに備えませんか?
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