犬と楽しむカーライフ提案 トヨタマーケティングジャパン取締役
――2012年にウェブサイト「TOYOTA DOGサークル」を立ち上げましたね。
犬や猫などのペットは、いまや「家族」と言える存在です。なかでも犬は一緒に出かけやすいペット。現在の市場環境で、犬を軸にしたカーライフについて提案する意義は大きいと考えました。ウェブサイトを立ち上げて以来、獣医師や専門家とも議論を重ねながら、飼い主さんの役に立つ情報を発信できるよう心がけています。
――車によって犬との暮らしに広がりが出てくると。
犬との生活のなかで、車が貢献できることはたくさんあるはずです。でも、これまではそうした提案があまりできていなかった。私も14歳のラブラドルレトリバーを飼っています。すると、たとえば、犬を預けて旅行に行く寂しさ、不安があります。ですので、私はよく愛犬を車に乗せて、泊まりがけの旅行に出かけます。愛犬は出発前から「おでかけの日」とわかっていて、朝からウキウキして表情が違う。旅先では5歳くらい若返り、おおはしゃぎします。
たくさんの方に、ぜひ犬と一緒に旅行をしてほしいと思い、車での旅行に関連する情報を提供しています。そのなかで、犬の熱中症対策やシートベルトの使い方など、犬と一緒に出かける時のルールもしっかり発信します。
ウェブサイトではほかにも、犬種により様々な特徴があることも考え、どの車種が愛犬と家族にふさわしいのか、比較できる機能も重視しています。犬が乗り降りしやすかったり、快適に過ごせたりするという要素も大切ですから。
――犬の飼育頭数が減っていることに、ペット業界の一部が危機感を抱いていますが。
大事なのは数ではなく、ペットとどう暮らすかです。私たちはペットとの暮らしの質の向上に貢献したい。そのことが、人とペットにとっての幸せにつながる。マーケットが縮小するというふうに考えるところが一部あるのかもしれませんが、ペットとの生活に関して提案できる余地はまだまだたくさんあります。ペットにとってより良い状況を飼い主さんとともに作り出していくことに、私たちはしっかりかかわっていきたい。
1961年生まれ。明大卒。84年、トヨタ自動車入社。財務部を経て90年から宣伝部。2009年にトヨタマーケティングジャパンが設立され、13年から現職。14歳のラブラドルレトリバーを飼う愛犬家。
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