サケ遡上の川をのぞける 千歳水族館をぶらり訪問

たまたま出会った「サケのふるさと 千歳水族館」
たまたま出会った「サケのふるさと 千歳水族館」

 桜も開花し、ようやく春が来ましたね。暖かくなり、外出の機会が増える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 さて、これまでに、ふらっと歩いてたまたますてきなお店を見つけたとか、メジャーな観光地ではないけれど地元の人に教えてもらったところがとてもよかったとか、偶然の「出会い」を経験したことはありませんか? 今日は私が偶然知った水族館のお話をしたいと思います。

 数年前、札幌市で行われた学会に参加後、帰宅しようと新千歳空港に向かったのですが、飛行機がその日は欠航となってしまいました。やむをえず、新千歳空港近くのホテルに宿泊することになりました。翌日の便の時間まで何をしようかと考えていたところ、偶然、ホテルでパンフレットを見つけたのが「千歳水族館」でした。

 正確にいうと、見つけた施設の名称は「道の駅 サーモンパーク千歳」でした。道の駅に水族館?!と興味を持ち、翌日に訪れました。

 JR千歳駅から歩くこと約10分。私が訪れたのは雪が残る3月でしたので、少し大変でした。「道の駅」と名がついていますので、車だったらアクセスは容易ですね。ウェブサイトによると新千歳空港から車で約10分、中央自動車道千歳インターチェンジからも車で約10分程度とのこと。千歳市と小樽市を結ぶ国道337号沿いに位置しているので、レンタカーで観光の途中や新千歳空港へ向かう途中に寄るのもいいと思います。

 道の駅到着後、千歳水族館に向かって歩いて行くと、千歳川沿いに水車を見つけました。千歳川は支笏湖を源とする川で、サケが遡上(そじょう)します。秋には「インディアン水車」と呼ばれるこの水車で、サケを捕獲する風景を見ることができるようですよ。

 さて、千歳水族館は「サケのふるさと 千歳水族館」とあるように、鮭について学ぶことができる水族館です。鮭の一生を知る「サーモンムービー」が上映されたり、パソコンで行うさけのクイズがあったり。鮭の皮で作った靴も展示されていました。

鮭の皮で作られた靴も展示されていた
鮭の皮で作られた靴も展示されていた

 この水族館の最大の特徴は、千歳川の水中を館内から直接見ることができる水中観察室です。なんとこの水中観察室、日本初だそうです。給餌の際も冬季以外は照明もあてておらず、ありのままの千歳川をみることができます。のぞくと小さい魚が泳いでいるのが見えました(残念ながら鮭かどうかは記憶が確かではありませんので「魚」とさせてください……)。

ありのままの千歳川が見られる水中観察室
ありのままの千歳川が見られる水中観察室

 今回のコラム執筆にあたって調べてみると、1994年にオープンしたこの水族館は2015年にリニューアルオープンしたとのこと。「今日は○○に行こう!」と予定を立てず、たまには現地で情報収集すると新しい発見や出会いがあるかもしれませんね。

予定を立てないことで、新たな「出会い」も……
予定を立てないことで、新たな「出会い」も……
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