長寿犬に気遣いフード 平均寿命14歳、30年前の倍に

粒の細かい魚フレーク/加齢臭抑えるガム
ユニ・チャームは14日、猫向けペットフードの「銀のスプーン」「ねこ元気」の両シリーズから、18歳以上(人の年齢にすると88歳以上)を対象にした「腎臓の健康維持用 20歳を過ぎてもすこやかに」を売り出した。衰えた舌でも食べやすいよう、魚フレークの場合、粒の大きさを全年齢対象の商品の50分の1まで細かくした。腎臓が弱まり、老廃物を排出する機能が衰えるため、リン含有量も減らした。
同社の調べでは、2014年に国内で飼育されている猫約1千万匹のうち、18歳以上は約36万匹。11年の約1・6倍で、17年には約44万匹に増える見込みだ。7~8歳で高齢とされる犬猫だが、室内飼育が増えて、事故や病気をもらう危険性が減って長寿化が進む。約1100億円の猫のフード市場で、「超高齢」向けの伸び率が高いという。

加齢に伴う臭いも気になる。日用品大手のライオン傘下のライオン商事は、口臭が強くなった7歳以上の犬用に、息をさわやかにするクロロフィルを小型犬用の約4倍多くした歯みがきガムを販売。ネスレ日本は、便の臭いが少なくなるよう、腸内善玉菌に働きかける天然オリゴ糖を多く配合したペットフードを11歳以上の猫向けにつくり、売り出している。(伊沢友之)

(朝日新聞2015年9月15日掲載)
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