アニマルセラピー推進へ協定 北里研究所と日本盲導犬協会

調印した協定書を手に握手する北里研究所の藤井清孝理事長(中央左)と日本盲導犬協会の井上幸彦理事長。手前左がハイク=埼玉県北本市
調印した協定書を手に握手する北里研究所の藤井清孝理事長(中央左)と日本盲導犬協会の井上幸彦理事長。手前左がハイク=埼玉県北本市

 アニマルセラピーを進めようと、埼玉県北本市で北里大学メディカルセンターを運営する北里研究所(東京)と公益財団法人日本盲導犬協会(同)が9日、協定を締結した。盲導犬協会の訓練を受けた犬との触れあいを通じて、入院患者の苦痛を和らげたり、リハビリに役立てたりする。総合病院で同様の取り組みは全国的にもまだ少ないという。

 同センターは昨年2月からアニマルセラピーを試験的に開始。協会の訓練を受けたものの、盲導犬には適さないとされ、盲導犬のPR犬となっていた「ハイク」(オス)が週1回、患者と触れあってきた。終末期がん患者の女性が、ハイクと過ごしている間は痛みを忘れるなどの効果がみられたという。

 協定は永続的な協力関係を結ぶために締結した。北里研究所の藤井清孝理事長は「邪念のない動物に触れることで患者がどれほど救われるかを考えると、この協定は大事なきっかけだ」と述べた。北里研究所が運営する他の病院でもアニマルセラピーの実施を検討するという。(川崎卓哉)

(朝日新聞2015年9月10日掲載)

朝日新聞
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