愛犬3匹の闘病と治療費の現実 「ワンコたちは私に何を教えてくれているのだろう」

「動物医療センター赤坂」の小針鈴美獣医師に抱っこしてもらい、まんざらでもないハンター

「もって年内。このままご飯を食べられなければ11月を乗り越えられないかもしれません」

愛犬3匹の闘病に続く奔走

 今夏、我が家のミニピン3きょうだい、「ココ」と「ハンター」と「マル」の体調が同時に悪くなったことは既に書かせていただきました。

 ユルユルの血便が出て1.5㎏まで体重が減り、自分の脚で立てなくなってしまったのはココ。8月末の17歳の誕生日は迎えられないだろうと覚悟をしていたのですが、酷暑が続く日々、「動物医療センター赤坂」にて皮下点滴や注射を続けた結果、“命拾い”して、いまは信じられないほど元気に回復しました。

「安倍動物病院」で眼内レンズのズレを治す手術をしたマル

 そして院長先生が眼科の名医である「安部動物病院」で2年前、両眼の白内障手術をして、よく見えるようにマルは、眼内レンズがズレてしまい、それを元に戻す手術を1日だけ入院し、していただきました。いまは両眼に4種類の目薬を5分置きに1日3回ずつ……という、ハードな点眼スケジュールではありますが、順調に回復しています。

治療費は増える一方

 実はいちばん深刻なのは「悪性リンパ腫のなかでも珍しいケース」との診断を受けたハンターでした。

 これまで4種類の抗がん剤を投与しながら、ハンターに合い、副作用も少ないお薬がだんだんわかってきたものの、“耐性”ができてしまわぬよう、4種類の順番や量、間隔などを変えていただきつつ、治療を受けてきました。

 いちばん大変なのは、ハッキリ言って治療費です。半日入院で抗がん剤治療を投与するときは保険を使ってきましたが、8月に更新したばかりの保険証を見ながらレセプションの女性が「入院はあと〇回、通院はあと〇回です」という“限度”を既にメモに記して渡してくれています。

ハンター、「動物医療センター赤坂」にて

 当初、「2週置き」だったスケジュールが「毎週」となり、当然、「費用も2倍かかります」との説明は受けたものの……、本当に大変で……。私は今夏、ブランドバッグを10個もリサイクルに出してハンターの治療費を工面しました。

 いい断捨離になった? う~ん、そうかもしれませんが、受け取った金額がそのままハンターの治療費に消えて行くことを考えると立ち眩(くら)みしそうになったものです。

 冒頭の言葉は、「先生、もしも治療を止めたらどうなっちゃうんですか?」という私の質問への西田純平院長からの答えでした。

 これまで他の動物病院の先生たちからも「ママ(私のこと)は忙しいから」と仕事についての心配をしていただいたことは多々ありましたが、「お金の心配はない」と、たぶん思われていた私。

 果たして私の経済状況が西田院長にバレちゃったわけではないと思うのですが(苦笑)、ハンターは「一度投与すれば、次は3週間後」という初めて投与する抗がん剤に切り替わったのです。正直、あ~、これで3週間は高額な治療費が出て行くことはないのだとホッとしました。

ご飯の様子に一喜一憂

 もちろん、その抗がん剤がハンターに合うという保証はありませんでしたし、ハンターはもともと消化器系が弱く、副作用なのか胃腸の疾患が影響しているのか定かではありませんが、ご飯を食べられない日が続く……ということがこの4~5カ月、何度あったかわからないのです。

 でも、新しい抗がん剤はよく効いてくれたうえ、副作用もほとんどなく、投与から約1週間が経ち、ハンターはもともと食べていた「消化器サポート」のドライフードをお湯でふやかしたご飯をやっと食べてくれるようになりました。

 それまで、“手を変え品を変え”という言葉が本当にピッタリくるぐらい、いろいろご飯の工夫をしましたが、口元にもっていくとプイッと横を向いてしまったり、それまで好んで食べていたトリーツなどにも一切口をつけないという日がこれまで何度あったでしょうか。

 今夏、短い期間ではありましたが同様の症状だったココが結果、よくご飯を食べるようになった途端、劇的に回復したように、人間同様、ワンコも「口から食べられる」ことが健康の証。ハンターが自分のお皿から食べてくれている様子を見ると本当にうれしくて涙が出てしまいます。

「ワンコたちは私に何を教えてくれているのだろう」

 この1週間はとにかく経過が良く、発熱や下痢の症状もないのですが、3日に1回、今夏ココがしてもらっていた皮下点滴を受けに病院通いが続いています。

 ハンターは我が家の初代ワンコ「ピン」と本当に性格が似ていて、家に居るのが大好きという共通点もあります。病院の先生や看護師さんたちは「ハンターちゃん」「ハンターちゃん」と呼んでくださり、本当によくしていただいているのですが、病院に連れて行くと、すぐに自動ドアのところまで走って行き、「帰りたい、帰りたい」とドアのマットを足でカリカリしたり、私に「帰ろうよ」というアピールをしたりするハンター。

 最近は、病院の滞在時間を最短にしてもらうため、“午前のラスト”に入れていただき、“午後のトップ”に迎えに行く工夫もしているところです。

「動物医療センター赤坂」から家に帰りたがるハンター

 仕事のスケジュールを調整したり、治療費を工面したりしているとき、「ワンコたちは私に何を教えてくれているのだろう」と思い、立ち止まることが何度もありました。

 先日、夫に「『つるのおんがえし』みたいに『いぬのおんがえし』って、あるのかなぁ?」と愚痴まじりに聞いてみたら、「あるんじゃない?」と言われました。よく考えてみたら、ピンにもココにもハンターにも、そしてマルにも私はもういろいろなものをもらっているんですよね。少なくとも今夏、私は自分の生活ぶりを見直すチャンスをワンコたちにもらいました。ワンコたちが一斉に病気にならなければ、私は猛暑日の夕刻から飲んだくれていたとも思いますし……(苦笑)。みんな、ありがとね。

(次回は12月11日公開予定です)

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山田美保子
1957年生まれ。青山学院大学卒業後、ラジオレポーターを経て、放送作家、コラムニストなどを務める。『踊る!さんま御殿!!』の構成や、『サンデージャポン』『ドデスカ!+』などのコメンテーターを務める。ほかに雑誌、新聞、WEBに連載多数。

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この連載について
山田美保子の育犬日記
人気放送作家の山田美保子さんが愛犬たちとの日々をつづるブログ。ペット愛好家セレブの御用達グッズなど、芸能界の話題も。
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