犬と暮らす愛猫が子猫に出会ったことでいきいき! 多頭飼いは幸せ?
サーフィンやスケボーが得意な愛犬「コーダ」と保護猫「フィーユ」「ガロ」と暮らすドッグトレーナーの浅野さんから見た、犬や猫たちとの暮らしをつづります。
意外と世話焼きだった愛猫フィーユ
うちの愛犬と愛猫たちと行ったキャンプ場で保護したサビ柄の子猫はすぐにお迎え先が決まり、10日後に譲渡することに決まりました。
譲渡までの間は、健康診断やウイルスチェック、駆虫などを済ませて、名前はひとまず「ネコちゃん」と呼んでいました。
その期間、うちの3歳のオス猫フィーユが、意外と世話やきなことを知りました。
フィーユも元は生後1カ月ぐらいの時に野良の母猫とはぐれて、1匹で鳴いていたところを保護された猫で、他の猫とのコミュニケーションはあまりなかったと思いますし、そんな記憶もあったのかどうか……。
そんなフィーユですが、ネコちゃんのケア中、ソフトサークルの外から1日中観察し、そばで寝そべっていました。そしてネコちゃんをソフトサークルから出すと、ネコちゃんの方からフィーユにすり寄って、交互に追いかけっこをして遊び始めたのです。
その様子は、私が頑張って猫じゃらしやおもちゃで遊ばせたりするときには見られない、楽しそうなやりとりでした。
フィーユも若い猫にしてはおとなしくて、犬みたいだと思っていたけれど、猫がいるとこんなにもいきいきするんだ……。そんなこともあり、子猫との別れが非常に辛くなってしまったのです。
日に日に別れは辛くなり、お別れの前日だけはフィーユとネコちゃんと、一緒の布団で寝ました(ちなみにコーダは絶対一緒に寝てくれない派です)。
ネコちゃん、譲渡先で新しい名前をもらった
「ネコちゃん」の名前は「希季ちゃん」になりました。
希季ちゃんは、先住のヨークシャーテリアの男の子「怜音くん」とふたりっこになり、お家では追いかけっこをしたり、いろんな所へお出かけに連れて行ってもらったり、とても幸せになることができました。
ふたりが仲良くしている様子をインスタグラムで見て、今ではほほえましく思っています。
希季ちゃんがいなくなってからのフィーユは、希季ちゃんを探すわけでもなく、元気がなくなるわけでもなく、いたって普通でした。また犬っぽい猫に戻ったのです。
私はどちらかと言うと猫の保護活動をする側なので、出会いと別れは当たり前のことにしていかなければいけないんだけど、自分に言い聞かせました。なぜかとても思い入れがある子でした。
猫は2匹が幸せ?
その後も希季ちゃんとは、みんなでキャンプへ行くなど泊まりで遊びに行ったりして、フィーユとも会えば再び仲良く遊んでいました。そんな光景に、ふつふつと「youもう1匹迎えちゃいなヨ」と、もうひとりの私が耳元でささやくのです。
保護活動を一緒にしている友人も、猫は1匹より2匹のほうが幸せだと言っていたし……。
でも、うちにはフィーユの他にもう1匹、猫のガロがいます。猫白血病で他の猫と接触させられないので、家で仕事をしている家族が別室で隔離飼育をしています。
我が家が犬1匹と猫3匹になったら、多すぎやしないか……。そんな葛藤もありました。だから、また自分が猫を保護することがあったら、迎えるかどうか考えようと、いったんは自分を落ち着かせましたが、その時点でもう迎える気はあったのだと思います。
青い目の猫に憧れていた私。しかしこれ以上、動物を増やすのは良くないかも。だけど、タイプの保護猫がもしいたら考えちゃう……。そんなことを妄想していたら、お世話になっている「らむ動物病院」のアニマルシェルターに、レスキューされた譲渡先募集になる子猫たちが来たのです。
(次回へつづく)

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