老犬介護やケアにおすすめ!実際に使って良かったお散歩、ごはん時、お手入れグッズ
16歳半の愛犬「モカ」の“老い”を感じ、ケアや介護が始まって約2年。気づけばうちにある犬グッズが様変わりしていました。老犬になると「まるで別犬」といってもいいほど、犬自身の日常が変わり、そして必要なものが増えるんです!
そこで今回は、老犬介護や老犬ケアにおすすめな、実際に「使って良かったグッズ」を紹介します。
歩行のお助けグッズ
●アニフル アニサポ ナックルン
毎日、室内では歩行器に乗ってぐる活をがんばっているモカですが、ふと気づくと、足の甲を擦り付けるようにして歩いていることがありました。
足先がぐにゃっとなってしまう症状は「ナックリング」というのですが、『ナックルン』はそれをサポートしてくれます。お値段がお高いのが難点ですが、これを着けたら再びしっかり歩けるようになりました。(※写真は1足ですが実際は2足セット)
●ペティオ ずっとね 歩行補助ハーネス 前足用
成犬の頃は首輪と伸縮リードを愛用していましが、シニアになるとお散歩時は“支える”ことが増えていきます。首輪では危ないなと思うようになってからはハーネスに切り替えましたが、モカの筋力はさらに落ちて重心は頭の方へ、体は前後左右にふらふらとするようになったため、今は補助ハーネスを使っています。
『ペティオ ずっとね 歩行補助ハーネス』の素材はわりと薄めですが、前脚を支える面と持ち手ベルト(リード部分)が一体になっていて、さらに持ち手ベルトは左右に2本ついているため、モカの体の揺れを支えることができています。
モカは現在、自力で歩くのが難しくなりましたが、このハーネスで支えながら数十分お散歩しています。
ごはんを食べさせやすく、お水を飲ませやすく
●岡部洋食器 口あたりやさしいスプーン、
モカの大好きなごはんの食べ残しが増えて、おかしいなと思い観察したら、下の前歯を器にあてて食べていたため、歯がすり減っていました。老犬になると、舌を使うことにも衰えが出ます。
『口あたりやさしいスプーン』の先端は、シリコンゴムの中にコシのあるナイロン樹脂の芯が埋め込まれているため柔らかく、ごはんの時にモカにスプーンごとかじられても大丈夫。モカの歯もスプーンも破損することなく使えています。また、柔らかいごはんをあげるときにかき集めやすいのも、メリットのひとつです。
●ペティオ (Petio) ずっとね 持ち手付食器
これはごはん用の器ですが、モカの水飲み用として使っています。老犬になると水のある位置に顔を持って行くこともむずかしくなるんですよね。だから“水置き場”を作るのではなく、この食器で定期的に水を飲ませるようにしています。
片手で器を持って飲ませるため、軽くて持ちやすいのがメリットですが、本来ごはんが食べやすいように考えられた形状なので、私はしょっちゅう水をこぼしてしまいます(笑)。
●洗浄瓶
これもモカの水飲み用で、寝ている状態(横になっている状態)で水を飲ませることができるすぐれものです。老犬介護士さんに教えていただきました。
モカが横になった状態でトイレシーツを顔の下に敷いて、洗浄瓶に入れた水を上の歯茎に向かってぴゅぴゅっと出すと、ぺろぺろと水を飲んでくれました。誤飲の原因になるのでのどの方ではなく、歯茎に向かって水を出すのが重要です。
簡単で清潔!お手入れグッズ
●日本全薬工業 オーツ スポットフォーム ペット用
高齢のためシャンプーを頻繁にできなくなったため、部分的に汚れをとる方に切り替えました。『オーツ スポットフォーム』は、水を使わないで汚れを落とすことができるので、ぬれるのが嫌いなモカにぴったりです。ノズルを押すと泡状で出てくるので、汚れたところに染みこませて、あとはタオルで拭き取るだけ。薄汚れていた脚先が白くなりました。
●ライフリー 清拭料 おしり洗浄液 350ml 希釈タイプ
製品は人用ですが、モカのおしりまわりに付いてしまったうんちが驚くほどあっという間にきれいさっぱり洗うことができたので、老犬介護用にもうってつけだと思います。お風呂場へ連れて行って洗うほどじゃないってときにおすすめです。
トイレシーツを汚れてしまったおしりの下に敷き、お湯で薄めた洗浄液をかけるとさらさらさら~と汚れが落ちていきます。
●パナソニック ペットクラブ 犬用バリカン 部分カット用
成犬の頃から使っていますが、老犬になっても「本当必要!」と思ったのがバリカン。足裏の毛が伸びると普段より脚をすべらせやすいので、長くなる前にちゃちゃっと剃(そ)っています。歩行器生活になっても毛が伸びてくると脚を滑らせているので、やはり必要です。
●フィニッシングコーム 50/50(230mm)ペット用トリミングコーム
柴犬はダブルコートで毛がよく抜けるため、ブラッシングで抜け毛を取っておかないと、本人(犬)も部屋も大変なことになります。いろんなコームを試しましたが、最終的にトリマーさんに教えていただいた、シンプルなフィニッシングコームに落ち着きました。静電気が起きにくいステンレス性なのもポイントです。
おむつや歩行器などの摩擦で毛が絡んでしまうのですが、そこをとかすのにも便利で、全身をブラッシングしてあげると、抜け毛だけじゃなく細かな汚れも取れて、かなりきれいになります。
●パンパース オムツ テープ さらさらケア
おむつは犬用でいろんな種類を使ってみましたが、人間の赤ちゃん用に落ち着きました。理由は、素材と吸収力です。犬用オムツは生地が硬く、モカの皮膚が赤くなってしまい、また、おしっこ漏れについても、人間の赤ちゃん用の方が吸収力が高く肌との接触面もさらっとするので、“尻尾の穴を作らないといけない”という手間を上回りました。
尻尾がくる部分は、ハサミで十字に切り込みを入れます。モカは交換頻度が高いので切りっぱなしのまま使っていますが、ポリマーの飛び散りが気になる場合は、切り込みを入れる前に養生テープを貼っておいたり、先に尻尾を通す穴を丸く切り抜いてから医療補助テープでパイピングのように巻く方法もよいと思います。
老犬介護は“少しラクになった”の積み重ねが、意外と大事なのではと思います。ご紹介したのは日常的に使えるものばかりなので、もし愛犬に合うグッズがあったら採り入れてみてくださいね。
ナックルンを着けて軽快にぐる活し、そのままウトウトするモカ。歩行器も買ってよかったグッズのひとつです。
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