クサいけどやめられない? 飼い主の足のニオイが大好きな愛猫「モモ」のおかしな快楽
飼い猫が“好きなこと”も、それぞれかと思います。ブラッシングが好きとか、狭いところに入るのが好き、室内パトロールが好き、水道から出る水を触るのが好き、という珍しい猫ちゃんもいると見聞きしたこともあります。
我が家のキジトラ猫モモは、ブラッシングは大嫌い、水も大大嫌い、パトロールはふつう、狭いところはやっぱり好きな猫。それ以上にモモの好きなことといえば、「飼い主の足のニオイをかぐこと」。その好きっぷりは、もはや趣味といえるほどです。
夫の足のニオイが一番の好み
特に好きなのは、帰宅してすぐ靴下をはいた状態の足です。そろりそろりと近づいてきては、そっと足に顔を寄せ、クン、クン……とゆっくり鼻を動かします。普段は愛くるしい顔をしたモモの顔がくしゃっとゆがみ、険しい顔になります。
「クサい……」という反応なのに、「でも、嗅ぐのはやめられない! このクサさがたまらないのよ!」とでも言いたげな表情です。モモが嗅ぎたい好みのニオイを精製できてうれしい反面、人として非常に複雑な心境にもなります。
でも、革靴を履いた夫の会社帰りの足がモモの何よりの大好物なので、そこは少し安心しています。
最近の私は長時間外出することがないので、モモ好みのニオイを精製できていません。近所の買い物帰りの私の足のニオイをちょっと嗅いでは「ふーん、こんなものか」と、プイっと行ってしまうことが多いんです。それはそれで寂しいという、複雑な飼い主ゴコロです。
また長時間でなくても、この蒸し暑い時期に子どもと公園で遊べば、それなりのニオイを精製できているはずなのですが、子どもとワァワァ言いながら帰るとモモは出てこないので、なかなかマッチしません。
ついには、靴のニオイを嗅ぎ始めた
靴下のニオイに物足りなさを感じたらしいモモは、とある行動に出ました。
先日、夜更けにモモが玄関にいるところを見かけたんです。私がトイレに行くために玄関を通るとモモがいて、「ビクッ!」っと驚いて行ってしまいました。いや、驚かなくてもいいでしょ……と思うのですが、いつでもどこでもビビる猫なので仕方がない。
その後も決まって夜の玄関でモモを見かけることが度々あり(その都度ビビる)、あるとき納得しました。ああ、靴のニオイを嗅いでいるのか……と。
以前からモモはよく玄関に降りて、歩き回ることがありました。その時は、もしかして外に出たいのかな……それともパトロールの一環かな……など思っていましたが、最近になってようやく、私が玄関に来てもかまわず靴のニオイを嗅ぎ続けるところを見かけ、納得したというわけです。
以前はダイレクトに靴のニオイを嗅がずに、玄関で“かぐわしい”ニオイに包まれて満足していたのかもしれません。
クサい足で踏まれるのも大好き
さらに、なるべくクサい足で優しく背中を踏まれるのも大好きなモモ。見た目は猫を踏みつけている状態なので、いいのかな……と思うのですが、モモは「ニ"ャァ(二に濁点)……」とか言いながら、のどもゴロゴロさせて、横になっておなかも見せて、至福の表情をするんです。モモは、ちょっとでも不快だとすぐ逃げるか隠れるかするので、本当に大好きなんだと思います。
そもそもブラッシングが嫌いな猫なので、手でなでようとかがむとブラッシングを警戒してサッと逃げることもあるので、足のほうが警戒心なく、存分に長時間踏ませてくれます。特に夜は、「ニャー(踏んでくれ~)」と足元にすり寄って懇願してくるのがカワイイです。
ちょっと犬っぽい?趣味に、驚きを隠せない飼い主ですが、犬が飼い主の靴や靴下のニオイが好きなのは、安心するからと聞いたことがあるので、モモもそう思ってくれているといいなと思います。
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