母リツコが保護した子猫～ズ、無事２匹が卒業　猫らのおかげで、母もヒトらしく進化

　実家に産み捨てられていた3きょうだいの子猫たちも、もう３カ月になりました。

　まるで、子ネズミのような、生まれてすぐの状態からミルクをあげて育てていたこともあり、子猫にメロメロになった母。

「このまま３匹飼うっていうのもええことない？ 可愛い写真が見れるし、帰省した時に可愛い猫がたくさんおったらあんたも嬉しいやろう。私らにもし何かあったら猫たちよろしくお願いするけん！」

　などと、恐ろしい発言を繰り返していた母でしたが、猫たちがやんちゃになってきて家から脱出しかけた時に「あ……もしかしたら我が家じゃない方が猫たちも安心かも！」と、正気を取り戻したみたいです。

　それから母も奮起して、「一生猫たちが安心して暮らせるお家にもらわれて欲しい！！」と、自力で譲渡先を見つけて来ました。

　譲渡先の方は当初「１匹だけ引き取るね！」と言われていたようですが、双子のように似た白猫２匹をあわせて引き取っていただきました。

　猫たちがもらわれて行った日も「今回の子たちは全員すごい思い入れだったし、めちゃくちゃ泣いてるんじゃないかな？」と思いきや、猫の幸せだけ願って落ち着いた様子でビックリ！

　母曰く、「私（母リツコ）によく似たのかしら……真っ白な肌とクリクリのお目目をした美猫たちだから、２匹引き取りたくなる気持ちもよくわかるわ。あと１匹、ずっとのお家を早く探すわよ！！」とのこと。

　いつ猫の母としてデビューしたのか、そして、いつマトモなおばさんになったのか、と母については謎が深まるばかりです。

　それにしても、私と姉が結婚すると報告した時には「はぁーん、結婚するんだねえ。おめでとぉ〜！ 大人だし、勝手にやってちょ」と、転がってミカンを食べていた人と思えない変貌ぶり。

　猫たちのお陰で、母がヒトらしく進化を遂げている気がしています。

（この連載は隔週金曜日に更新します）

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