猫たちとの暮らしが、「ロボット」と呼ばれていた飼い主の人柄まで変えた!
性格はなまる、顔面はなまる、スタイルはなまる!
都内近郊のお住いのご家庭!
姉妹ペアでの譲渡!
ペット可住宅にお住いの方!
まるで賃貸物件並みの謳い文句ですが、これはリアルな保護猫の譲渡募集のコメント。この投稿をSNSでみて手を挙げた飼い主さんでしたが、その前にちょっと気になる記事を目にしたことも影響しているようで。
猫に魅了され、人柄にも変化が
「コロナ禍でにわかペットブームが起こり、飼育放棄が増えている」
ペットショップで購入した犬猫を放棄する人が増え、動物保護団体のキャパシティがオーバーしそうな現状に、もともと動物福祉団体でボランティアをしていた西川朋子さん(44歳・東京都在住)は、なんとも言い難いモヤモヤを感じていました。
しかし、パートナーの荒畦悟さん(43歳)は「寝耳に水」のようで、先住猫2匹がいる中、これ以上増やすことは想定外でした。
朋子さんは幼少期から猫と暮らしてきた経験から断然猫派。一方の悟さんは犬派だったそうで「猫はコミュニケーションがとれない」生き物として、敬遠してきたそう。それがどうでしょう。先住猫「レオ」と「マルコ」(シャムミックス・3歳)を譲り受けてからは、「イメージ通りのツンデレが逆に寂しくもあり、楽でもある」とすっかり考えが変わったとか。猫との暮らしは、現在のライフスタイルにも合致したといいます。
3年前に先住猫兄弟を迎えた時は、猫を飼いたくて、飼いたくて仕方がなかったという朋子さん。やっと仕事も落ち着き、猫と向き合える時間が持てたときの猫たちの瞬発力は想像を絶するものだったそうで、悟さんもついていくのがやっとという状況だったとか。
それでも、猫と暮らすようにより、それまで「ロボット」と陰で形容されていた悟さんが「人間らしくなったぁ」「最近、柔らかくなった」と、同僚たちも、その変化を喜んだそうです。
新入り2匹と、もう一度子猫時代を楽しむ日々
現マンション規定で「猫5匹まで」という条件から「もうちょっといけるんじゃない?」と密かに猫の増員を計画していた朋子さんは、冒頭の投稿を見て「このタイミングだ!」と、トライアル(試用期間)を申し込みました。預かりボランティアさん宅が、朋子さんの家から徒歩10分圏内という奇跡に「まさに運命だ!」と、拍車がかかったことも、背中を押しました。
サバトラの「クララ」とキジ白の「ルース」(7カ月・ともにメス)の姉妹猫は本当に仲良しで、1匹より2匹同時に受け入れて、逆によかったのだとか。
先住の兄弟猫が2匹いる中、新人(新猫?)1匹だとどうだろう? 2対1の敵対構図より、2対2の方がよりいいバランスが取れるのでは?と考え、姉妹で迎えることにしました。
結果、最初はシャーシャーと意義を唱え、体調を崩す先住猫たちでしたが、時が経ち次第に認め合う存在に。今では仲よくくっついて寝るまでになったそうです。
ちなみにこの日の取材では先住猫の2匹は来客者NGで、私の前に姿を表すことはありませんでした。
「どう接していいのかわからず、あっという間に過ぎ去った」という先住2匹の子猫時代。猫との暮らしに慣れ、今一度、子猫期からじっくりと向き合える環境を、悟さんも楽しんでいるご様子。
隣でしめしめ……とばかりに頷く朋子さんが印象的でありました。なんて戦略家!
- 撮影テクニックの説明
- テクニック1-2【猫の性格を知る】
来客も大きなカメラも臆することのないルースを中心に撮影を始める。時間が経過して徐々に心を開くクララ。事前にリサーチしてからアプローチをする。
テクニック3-4【猫遊び】
走り回る猫の躍動感ある一瞬を捉えるのは私でも難しい。任意でシャッタースピードを決められるカメラ機材が有利。
<撮影データ>
(3)EOS 7D Mark2 EF16-35mm f2.8L 2 USM f2.8 1/400秒・ISO1600
(4)EOS 7D Mark2 EF24-70mm f2.8L 2 USM f2.8 1/640秒・ISO1600
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